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「やあっ、おにー、さあんッ!足りなァッ」
「そう言われてもなあ」
ニンマリ笑って俺を見下ろすおにーさん。
数度ねだるとあっという間に俺の中に4本も指が埋まった。それなのに最近では細いものでもっと奥まで突かれたり、もっと太いものを出し入れしていたせいか気持ちいいけど、もっとが欲しい。もっと奥まで、もっと太くて……せめてどっちかでいいからっ。
「悪ぃな。する気なかったから何も持ってねえよ」
「あっ、やっ、やだあッ!もっとッ」
「無理。だから言っただろ、後悔するって」
おにーさんはものすごい意地悪な顔で俺を見下ろしている。口には出さないけど本当に、本当に、本っ当に性格が悪い。
睨んでみるけどそれは睨むと言うよりねだる顔だ。何とかしてと、ねだる顔。おにーさんも物欲しそうな顔って笑って、少し指を押し込んでくれる。
そんなその場しのぎの気持ち良さじゃ足りない。気持ちいいのに物足りなくて涙が出てくる。おにーさんが上体を上げて俺の涙を舐める。そして、俺はおにーさんの性格の悪さを更に知る。
俺の足に、分かるように当ててきたのはおにーさんの硬くなったもの。長さも、太さも、十分なもの。今舐め取られたはずなのに、また涙が出た。それでも止まんなかった。
「もおっ、入れてっ、おにーさんのおちんちんっ、俺に入れてえッ」
「悪ぃな。言っただろ、する気なかったって。ゴムも持ってねえよ」
本当に意地悪く、意地悪く笑うおにーさん。
最初に俺はエッチするならゴムを付けてと言った。おにーさんもそれはマナーだななんて言ってたし。
本当に、本当に、何度も言うけど本っ当に性格が悪い。出てる涙が引っ込む隙を与えてくれないほど性格が悪い。
「ふえっ、な、んでえッ」
「マジで俺はする気なかったからな。お前がその気にならなきゃこんなことにはなってねえよ」
「ゔぅ、もおいいから、ちょおだい、そのままでいいからあっ」
「ははっ、生でやる?」
「もお意地悪やだあっ!」
「はいはい、中出しは避けてやるよ」
「とーぜんだよおっ!」
おにーさんがおもちゃを使い出してからずっと、なにかが物足りなかった。おにーさんのものなら満たされるだろうなって分かってたけど、ねだることも躊躇ってた。
だけど全部満たしてくれないなんてひどい。どうも最初だけはわざとこうしたわけじゃなさそうで、俺が自分で自分を追い込んだみたいだけどそれでもいい。もう足りないのはやだ。
おにーさんは俺の中から指を抜き、浴衣を脱ぐ。俺はおにーさんのものを舐めて、早くちょうだいとおにーさんを見上げる。おにーさんはいい顔と言って笑い、いいよと言って俺の口から大きいものを抜く。
「入れるぞ」
コクリと頷くのが先か、おにーさんが押し入ってくるのが先だったのかはわからない。けど、指とは全然違う質量感。おにーさんが使うプラグと同じくらいの太さで、だけどそれよりずっと奥まで入ってくるのに、痛みはない。あるのはその太さが奥にまで入ってくる苦しさだけだった。
「はあっ、あっ、もお、入ん、ないよおッ」
「もうちょっと、っ」
「いぅッ、ああッ!やっ、もお、いっぱあっ」
「ったく」
苦しくて、もう十分欲しかったくらい貰えたのにどうやらまだおにーさんのものは入りきってないらしい。もう入らないと、さっきとは違った意味で泣く俺に何度もキスをして少しずつ、だけど着実に入ってくる。
全部入った頃には息が上がっていて、動くどころの話じゃないのにおにーさんはゆっくり腰を揺らした。
「ひぁん!あっ、やあッ!まっ、待ってぇ、あンっ」
「っ、待てねえよ」
「やっ、あっ、おっき、いよおッ!」
やばい、やばい。おにーさんがゆっくり動いてくれてるのは分かってるけど、やばい。太いものが奥まで届いて、すっごい気持ちイイ。
「やっ、抜かなっ、いでえっ」
「気持ちいい?」
「ひあっ!んっ、ンんっ、イイ、よおッ!」
ゆっくり俺の中から出て行って、また入ってくる。中から全部持ってかれそう。おっきくて苦しいのに、気持ち良さで満たされていて堪んない。気持ちイイ。
いいところを擦りながらおにーさんのものが動いて、奥まで太いもので犯されて、気持ちよくってたまらない。
少しずつおにーさんは動くのを早くして、いいところを狙うように動く。そんな太くて質量感たっぷりのものに突かれるのは、良すぎてだめ。
「やっ、アアッ、奥ぅ、やだあッ」
「いや?」
「ひあッ!やっ、アッ、」
ふるふる首を振って、やだと伝える。
気持ちイイけど、怖い。
こんなに気持ちいいこと、俺は知らない。知らなかった。
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