220 / 438
220.
引っ張っていた手を離し、俺の手を抑え付けるようにしてキスをされる。両手は顔の横にあるから深いキスから逃げれなくて、俺はただ翻弄される。
こうして溶かされるとろくな抵抗は出来なくて、ただ気持ちよくしてくれる舌を自ら追いかける。離れていこうとする舌に自分の舌を絡めて、甘く噛んでもっととねだる。
そうすると俺が望んだように深く重なってくることも知っている。
器用なおにーさんの手が俺のパジャマの裾から入ってきて脇腹を撫でながら胸の飾りに到着する。
酷く抓ったりせずこねこねと優しくいじめられるのも気持ちいいけど、俺はこんなのにあまり慣れてない。
「ンッ、もっ、と……」
「もっと、なに?」
「ぁ、酷く、して」
「いい子」
「ンッ、んんっ!」
すぐに口を塞がれて、望んだ通り胸の飾りは痛いくらいに抓られる。乳首は痛いのに、キスは溶けそうなくらい気持ちよくって頭の中まで溶けていきそうだった。
どちらのものか分からない唾液が俺とおにーさんの間を伝って、唇が離れていく。おにーさんの唇は俺の首を舐めながらどんどん下に降りていき、さっきまで抓られてじんわり痛い乳首を含んだ。
片方は少し痛いくらいこねくり回されて、もう片方は優しく舐められるそれはアンバランスでちょうどいい。
まだパンツに入ったままの俺の性器は期待にだらしないことになっている。先っぽが濡れた何かに当たるから、きっとパンツに染みが付いているんだろう。
そこを確認するように膝で押されて、ひゃっと体が跳ねるけどそれは抑え付けられた。
「いやっ、やめてっ」
「なんで?」
「うぅっ、やだっ、パンツ脱がせてっ」
おにーさんにされるのは気持ちいいと学習してるバカな体は思いもよらない時に暴発しかねない。
パンツを履いたままいかされるのは好きじゃない。ぐっちゃり濡れたパンツが気持ち悪いし、そんなの見せつけるように脱がされるのもやだし、洗うのもやだ。
「ったく」
「あッ!ッ、んっ」
仕方ねえなと脱がせてくれるらしいけど、その手は煽るように俺の体を撫でて下っていく。今はそんなことでさえ刺激になってしまって、俺はぴくぴく震えて耐えた。
ズボンとパンツが無くなるとなににも隠されることがない性器が俺の真ん中で震えていた。そんな俺のおちんちんを大きな手が撫でて、くりっと尿道口を抉る。
「ひぁっ!ぁ、」
「ほんといっつもパクパクしてんな」
「やっ、だっ、んんっ!」
そこを広げるように触ってみたかと思えば、出口を塞ぐようにして押し潰された。
手はずっとおちんちんの先っぽをいじめて、口で俺の乳首をいじめる。そうしてるおにーさんの吐息だって熱くて、俺の体はどんどん昂っていった。
どんどん俺の体を暴いていくおにーさんの指が、俺のお尻の浅いところをぐちぐちと掻き回す。ローションを馴染ませた手がいやらしい音を立てて、俺の中を好きに暴れている。
ぴくぴく跳ねる俺の体を舐めながらおにーさんの口はどんどん下がっていき、最終的に俺のおちんちんに行った。
フェラされるのは慣れないけど、やっぱり好き。
おにーさんにされるのはとんでもなく気持ちいい……はずなんだけど。
「ぁっ、いやっ!手えっ、手、はなしっ」
ピンと上を向いておっきしたものを咥えられて、その根本をきつく手で握られていると精液は出てこない。
「やぁっ、な、でえっ」
「っ、気持ちよくねえ?」
「やっ、イイ、気持ちぃからっ、離してッ、出せないよおっ」
「出させる気ねえからな」
「ふぇっ、な、んで?」
泣きそうになりながらおにーさんを見ると、ゆっくりと視線を動かしてから俺も追う。そして、おにーさんの出させる気ないという発言の真意を知る。
やっぱり今日は、縛るかおちんちんいじめの2択じゃなくて、どっちもする気だったんだ……と俺は諦めに似た気持ちを抱えた。
ともだちにシェアしよう!