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2-145.
会陰を押されるだけだと、むずむずした、もどかしくて、完全に焦らされる感じなのに、おちんちんの中に入っている棒のせいで今日はそれだけじゃない。
ただ、そこを押しつぶされるだけでいけそうかと言われたら全く話は別なわけで、結局俺は焦らされている。
「ひぁあ、ぁ、も、おちんちん、ちゃんとしてっ」
「自分の手があるだろ?」
「ううっ、も、そこ、押さない、でっ」
「いいから。自分で動かしてみ」
やだ!と拒否をしたい気持ちはちゃんとあるのに、物足りない気持ちからのろのろと手でおちんちんの先にあるものを触る。
全部入らないように、ストッパーがちゃんとあるのは優しさなのか、それともここまでなら入るから頑張れよという悪魔の目印なのか、俺には後者に思えてならない。
そんなどうでもいいことを思いながら、ゆっくりと棒を抜いていくといいところを少しだけ擦って抜けていく。
前に使っていたものより太くなったけど、前のぼこぼことした、小さな球が連なったような形のやつはやばかった。ずっとそれに擦られて。
そんなことを思ったのが悪かった。
「今度は同じくらいの太さで、ちゃんとぼこぼこしたのも買ってやるよ」
「ぅ、い、いら、ないっ」
「誠は絶対気に入る」
そう言って、キスできない代わりに俺の太ももにちゅうっと吸い付かれた。
俺のおちんちんからずるずると抜けていく棒が抜けきる前にゆっくりと中に入れていく。中から溢れたローションがぷちゅって音を立てながら狭い道を進み、突然いいところを擦る。
それを何度か繰り返すと気持ちいいが大きくなって、出したいという気持ちが膨れてくる。
それを堰き止めるのがこの棒だ。
「ぁ、出し、たいぃっ」
「だめ、そのままいけるだろ」
「ひぁっ、ぁ、だっ、せー、えきっ」
「ほら、大丈夫」
「ひぁあっ!あンッ!はあッ」
俺が棒を入れるタイミングに合わせて、わざと会陰部を押されると、棒が進む道が細くなって、より前立腺を擦る。
気持ちぃ、気持ちぃ、出せないっ。
射精しようと駆け上るのに出口がなくて、俺の下腹部にあついものが溜まっていく。
「ぁ、も、むり、だよおっ」
「誠なら大丈夫」
優しい声と裏腹に、穂高さんの手がぐりぐりと会陰を押して、奥にある前立腺を刺激する。止めればいいのに止まらない手がそこを擦って、体の中を快感が駆け巡って、終いにはじけていく。
「ああっ!ぁぁ、あ、も、いっ、ああっ!」
びくんと大きく体が跳ねて、棒を抜けないままそれがハジけた。一瞬で終わる射精と違う、きついくらいの快感。
それなのに、意地悪な恋人は楽しそうに笑って会陰を押してくるからいったばかりの体にはきつくて、何度も体を跳ねさせた。
そんな俺を見てるはずなのに、ようやく会陰から離れたと思った手は俺のお尻の入り口を弄る。
「まっ、ぁ、まっ、てえっ、、あっ」
待ってと言っても止まってくれなくて、ローションの水音が聞こえてきたかと思えば中に何かが、穂高さんの指が入ってくる。
「待っ、ぁ、ぁっ」
待って欲しいのに、その奥が疼くような気がする。
今日はまだ全然満たされていないそこが、俺の意思と反して早くとせかしている気さえする。
「もうちょい力抜かねえと、なかなか入んねえよ」
「う、ぁ、ぁんッ」
「ほら、ゆっくり息して」
はふ、はふと短く浅かった呼吸をゆっくりと、できるだけ深いものに変えていくといい子って優しい声が降ってくる。
俺には分からないけど、動かしやすくなったのか穂高さんの指が中を少し広げるように動く。そうして、少しずつ指を増やしていく。
全然痛くはないんだけど、その指がいいところを抉ってくるせいで、せっかく整えたはずの息はすぐに乱れていた。
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