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第17話

ひと通りコーヒーを満喫したからか、今の状況を冷静に考える余裕が出来たのでとりあえず部屋を見回してみる。 2LDKか3LDKか一人暮らしのマンションにしてはデカイ。 キッチンは対面式ですぐ側にダイニングテーブルが有り、そのままリビングがある、そしてリビングの奥に引き戸で仕切られるようになっている部屋とキッチンの隣に扉が有り多分バス、トイレやまだ部屋が有るの見て取れる。 とてもシンプルな家具と何もなく綺麗な部屋でモデルルームに来ているみたいだ。 「モデルルームみたいだな」 「あー、この部屋だけですよ。」 と笑いながらコーヒーを飲んでいる。その姿がまた絵になる。 「そーなのか。俺の部屋はこの100倍汚い」 というか写真や写真集などカメラ関係の物ばかりだが.... 帰ったら掃除するか。。 大人として少し恥ずかしくなる 「まぁ、良いんじゃないんです?綺麗でも汚くても。それよりこれの責任取って下さいね。」 大きな絆創膏が貼られた左手をハラハラ振りながら 「ん?ああ!それは勿論。どーしたら良い?」 「この傷が治るまで此処で生活して家事とかして下さい。」 ん?んん?此処で生活? 古いコンピュータの様にジッジジッと砂時計マークが出てフリーズする。 「此処で生活?」 聞き間違いだよねと聞き返す 「此処で一緒に生活するんです。」 このコーヒーには何か幻覚作用の様な物が入っているのだろうか? コーヒーを手に取りマジマジとコーヒーを見つめる 「コーヒーは普通のコーヒーです。何も入ってませんよ。」 なっ!!!心を読んだ!魔術師か!! 「魔法使いでもありません。全部顔に出てます」 えっ?エスパーマミ。 いや今の若い子は知らないか。 「あー分かるように説明して貰っても??」 「週末はハウスキーパーが来ますが平日は1人なので、この傷が治るまでは掃除やご飯作りなどをして下さい。責任取ってくれんですよね?」 ニヤッと口角を上げて笑う彼は誰? 君の名は??映画の音楽が頭の中でBGMを奏でる 「あ、、ああ、それで君の気が済むなら....」 ここまで言われたら断れる気がしない。 何でこーなった??? セクハラで訴えられるはずの俺が家政婦に??

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