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第44話

ガチャガチャ ガラガラ〜 (ただいまー)心の中で言うのが癖だ… 1日ぶりの自宅。 祖父の家。もう何年も前に祖父が無くなり3年前に祖母も亡くなってそれから1人で此処で住んで居る。 純和風のこの家。だいぶガタが来てるがこの家が俺は好きだ。 ギシ ギシ 床板が歩く度になる床。 柱には俺の身長の線が何本も入ってる… 家の換気をするべく窓を開けれるだけ開け空気を替える… 春の日差しと風が気持ちいい… ほぅ… 温かい緑茶を入れ ラグの上に胡座で座り机に突っ伏す はぁ〜  あっ! ガバッと起き机の隅に置いてあるノートパソコンを立ち上げカメラの写真を取り込み1枚1枚見ていく… 大きな画面で見るとまた違う… 悠介と俺の手の写真 マンションからの桜道の写真 ソファの上でパソコンをしている悠介写真 上からの写真だから悠介の目は伏し目がちで長い睫毛が影を落とし色香が… お風呂上がりにお水を飲む悠介の写真… 部屋で仕事をしてる悠介の写真… 俺が望んで撮った人の写真… はぁ… 自画自賛だが美しい…モデルが良いからだろう… どれも悠介の顔が真っ正面から映っては無いがあの眼に真っ正面から見られレンズを覗かれたら俺はきちんと写真を撮れるのだろうか… 考えただけでザワッと何かが俺を襲う… お風呂上がりの写真に戻り画面を見つめる 無意識に指が悠介をなぞる… ゾワゾワが下半身に直撃しピクッと反応をみせた あーと叫びながら後ろへ倒れた木目の天井を見る 昔はあの木目が人の目に見えたり顔に見えたりして怖かったな〜と他ごとを考え熱を覚ました… 抱かれたいかと言われればNOだが一緒に居たいかと言われれはわYESだ。 でも…SEXをしている悠介を見たい。そして出来たら…切り取りたい…写真を撮りたい… 変態になってしまった… 変態オッサン これはまずい……… でも… ラグの上でジタバタ… ゴンッ!! またも弁慶や泣き所を!!!! はぁ…俺なにやっんだか… 落ち着いたら準備して買い物行こう… これ以上考えてると変態化が進むからな… 苦笑いを浮かべ準備をし始めるとするか!

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