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第45話

ガチャ 大荷物で帰宅。流石に自分の荷物に数日分の食料は重い… 自宅から持ってきた鞄はソファの近くへ置き 買い物袋はテーブルに置き買って来たものを冷蔵庫へ チラリと後ろを見ればシーンとした部屋 まだ仕事しているのだろうか。 今は午後2時半過ぎ。 スーパーの帰りにケーキ屋でチーズケーキを買って来たけど… 3時の休憩に食べるだろうか… その前に甘いもの食べるのだろうか… 悠介の事はまだまだ何も知らない。 まぁ後から聞いてみよう。 その前に夜ご飯の準備するか…と気持ちを切り替えれば スーッと扉が開く音がした 「お帰り恵」とニコリと笑って出てくる悠介に目が奪われる… 「あっ、あぁ、ただいま」 ハッとして返事をするがお帰りって何年ぶりに言われたかな!?久しぶりに言われ戸惑った…けどやっぱり嬉しさが心を温かくした気がした。 「あっ!」と言い悠介は部屋へ戻り何かを持って来た。 「恵、これ使って!!」 と薄めのA4サイズ程の何かを渡そうとしてくる為、持っていた野菜をシンクに置き受け取ってみたが…ん? 「これは?」 「エプロン!昨日欲しそうだったから!」 「えっ?わざわざ買ったのか??」 「そう!恵に付けてほしくて、さぁ開けて開けて!」 「あぁ、有難う」と袋から箱を出し箱を開けると黒のギャルソンエプロン! 「さぁ、付けて付けて」 と言われて恐る恐る付けてみる。ギュッと前で縛り…おぉー!初めて付けるがプロっぽい!? 「これなかなか良いな!どうだ?」 シワを伸ばすように上から下へ手で撫でつけながら問えば 「想像通り!似合うよ!!」うんうんと頷きながら悠介は嬉しそうに言われ… 少し恥ずかしい… 「それは…良かった」と恥ずかしのを隠すように今日使う物を取り出したりと動き悠介を見ないようにした… オッサンがこんな事で恥ずかしかってるなんて恥ずかしい……… たぶん。俺より悠介が付けた方がカッコいいだろう…… いつか付けてコーヒーを入れて貰おうかなと考えたのは秘密。

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