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第4話
ただ胸を触られただけなのに、これほどまでに気持ちよくなるだなんて知らなかった。
リウにはそのことがおそろしくもあった。
たったこれだけの刺激でこうなのだ。もしもこれ以上、ツガイらしくふれあい交わったら……きっともう引き返せない。
(抵抗するなら、今しか)
そう思い押し退けようとした頭がなぜかそこになかった。
胸元へ降りていた銀の頭が、ゆっくりと上下する。
「ふあっ!?」
胸をじかに舐められていた。
唾液をふんだんに含む舌が、熱い生き物のようにべろりと胸をなめ、突起を吸い、歯でやわく噛んできた。
たまらない刺激だ。とても耐えられないと震えるこちらに、メルヒオ―ルは笑っている。
「知っているかい? ツガイの体液は、互いにとって媚薬となるってこと……きみの胸は、んっ、甘いよ」
「あいっ!? んあっ、ぁやあっ……や、めっあんっ!? ふぁあ……っ!」
もはやなにがなんだかわからない。
気持ちよくて、たまらなくて、体が震えふわふわする。
やめてほしいのにもっとしてほしくて、どうしようもなく首を振ると、容赦なく反対側の胸も舐められた。
先ほどまで愛撫されていた胸は唾液に濡れ熱くなり、じんとした快楽が止まず残っている……そこを指でこりこり捏ねられてはたまらない。
「っ、……~~~っ、あああっ、ぁ、あっ、ふぁ!」
限界が近いことを察したのだろう。メルヒオ―ルは両胸を愛撫したまま、器用に己の腹をすりつけてくる。
固く平らなその腹に、きつく反り返ったリウの中心がごりぃ、と押しつぶされ、快楽に背がそりかえった。
「いいよ、イって」
右胸を舌でなぶられ、左胸をゆびでつまみ潰されて、腹で中心を押し擦られる。
その動きが追い上げるものへと容赦なく速まり、かはっと、リウは舌を出し反り返っていた。
「っ! ~~~~っ!!! ぁ、ぁ、……あっ、ふっ、ふはっ……」
声にならないほどの快楽が電流のように迸り、破裂して、いっきに力が抜けた。
イったあとも余韻がおさまらない。
むしろ解放されたばかりのそこはますます熱く、じんとしてより大きな快楽を求めている。
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