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エピローグ
隆明に監禁されてから、何日経っただろう?
運命の番と出会った日から、隆明は狂ったように、何度も俺の身体を求めてきた。
いくら抵抗しようとも、希少種の能力を使われ、発情 を起こした俺にはなすすべが無い。
「ただいま、兄さん。今日はお土産物を持ってきたよ」
そう言って隆明が見せてきたのは、一枚の写真だった。
あの人が――俺の運命の番が、他の誰かと結婚式を上げている。
俺は衝撃を受けた。
「これで、今度こそ、兄さんは僕の物だ……あなただけが僕の世界なのだから」
……END.
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