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第16話

春は計画を実行する為に連絡をする。 田中涼介へ 【明日の放課後屋上で俺に告白をする真似をして欲しい。】と送る そしてもう1通、高月瑠偉に 【放課後屋上の見える部屋へ夏を誘い出して下さい】と送る そして今日の放課後 「好きです。付き合って下さい!」 涼介の勢いにビックリして春はどもってしまった「あっ、あの、お名前は?」 (演技なのになんでこんなにいきんでるんだよ、、) 「おっ、俺は 田中 涼介で2年、バスケ部です」 などと何故か演技なのにテンパって要らない情報を入れてきて笑えるのを我慢する。 「涼介先輩ですね!でも始めましてですよね!?」 (てか聞こえてないんだからこんな事聞かなくても、、)と思いながら、でも面白いから良いかと柔らかく微笑むと涼介が見惚れて耳が赤くなっていく。 (なんでこんな事で赤くなるんだよ、、いつももっと凄いことにしてるのに、、) しかも何故か知らなくても良い情報を話してくる。 「あっ、実は1度話した事があるんだよ。入試試験の日俺は受験生を試験会場の教室を案内する役だったんだ、そこで春君を俺が試験会場の教室へ案内したんだよ。」 あっ、と数ヶ月前の記憶が蘇る 夏と同じ高校へと行ける。やっととの思いが強く何も考えず歩き回り迷ったのだ、で近くにいた案内係りというタグを腕に付けた人に話し掛けたのを覚えている。 「その時から可愛いなって、、一目惚れかな。」 っと赤くなった頬をポリポリとしながら話す姿は真実を話してるよーな!? (涼介俺の事好きなの?まじかー!?いやいや 無い無い!) とスルーして続ける 「ありがとうございます。まだ俺恋愛とか分からなくて、、、ごめんなさい」 「謝らないで、こちらこそありがとう!良かったら友達は?」 とニカッと目が無くなるような笑顔 「はいっ、友達なら是非」 涼介の目は更に細くなり太陽のような笑顔を向けて 「じゃーこれから宜しく」 と言い右手を前に差し出すので手を握る。 (手かよ!抱きしめるとかしよーよ、、、まぁヘタレだし仕方ないか、、、夏見てるかな、、) 春は下を向きながらニヤッと口角をあげる その様子を夏は瑠偉が連れてきた教室から見ていた。 瑠偉はワザと告白現場を夏に見せるように話し掛ける 「あの屋上で告白されてるの春君ですよね?やはりモテますね。付き合うんですかね?」 (真顔!怒ってるのか?感情が分からないけど、夏にして珍しい反応だよな!?) 夏は何も答える事は無かった。 夏の心から黒いモヤモヤが もうその黒いモノからは逃げられない、、

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