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第18話
(夏のクラスは次の時間は体育だから行くか)
春は授業が終わるとすぐ教室を後にする。
(居た居た!)後方に夏が居るのをチェックして
「涼介先輩!この前は有難う御座いました」
ニコッと笑いながら涼介の前に立つ
「わりー、先行っててー」
涼介は友達にそう言い話に付き合ってくれる
「この前の迫真の演技だっただろ??」
「あーあれは大根ですね。」
(あれは無い!演技下手だから!)
春が笑いながらいうと涼介もケラケラ笑い
「ひでーー」と言いながら更に笑う。
「でも協力感謝します!!ではまた!」
(フフッ、夏、見てる見てる!)
夏の黒く濡れた瞳は半分になり睨みつけられてる感じがゾクゾクする、、
(そろそろかな、、)
「あっ、夏お兄ちゃん!」
と言った後、春は涼介にバイバイして夏の元へ
「これから体育?今日は何するの?」
(あーゾクゾクする、夏、、、)
「今日はバスケだよ」
と夏の隣のヤツが視界に入ってくる。
(ウザっ、)
「今日は試合形式のバスケだよ。さっき話してたのはバスケ部の田中涼介だよね!?仲良いの?」
と夏が少しへんな顔して聞いて来る
「あっ、涼介先輩とは受験の時に出会ってたみたいで話しかけてくれるようになって、、、」
「ふぅ〜ん」
(気にしてる?気になる?気にして夏の頭の中が全部俺ばかりになればイイ。)
春は可愛く夏の袖を握り夏を見る
(俺は夏のモノだよ)
と気持ちを込めて微笑んだ。
こっちだよ、、、
7....6....5.....
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