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オトコなワンコ 16

そして津田は軽く頷くと、後孔に固くなった自身をあてがった。 「……夢みたいだ」 そう津田が小さく呟けば、それはゆっくりとめり込むように押し進んでくる。 すごく熱い、塊。 「───ッ、はぅ…っん…」 ちゃんと解してもらったつもりだけど、津田のが予想より大きくてなかなか入っていかない。 「先輩、力抜いて……」 「んッ……んぐっ…は、あぅ…」 苦しくて眉間にシワを寄せながらぎゅっと目を瞑れば、津田がキスしてまたゆっくり腰を押し進めてくる。 なんていうかメリメリと音でもしそうな感じで、さっきみたいに裂けそうな感覚は同じだけど、入れながらキスしてくれているからだろうか。さっきとは全然違う。 けど内蔵を押し上げるような、いや無理に押し込めるような、息苦しくて叫びたいのに上手く叫べなくて呼吸もうまく出来ない状態が続いた。 自然と津田の背中に回す手に入る力が強くなっていく。 すると閉じていた瞼の上に柔らかいものが触れた。 そっと瞼を開いてみればすぐそばに津田の唇があってキスされていたんだとわかる。 そんな津田の顔は額に汗を滲ませて眉を寄せ、やつもまた痛みに耐えているような苦しそうな顔をしていた。 そっか。俺は自分だけが痛いと思い込んでいた。津田も同じなんだ。 津田は肩で息をしながら眉間に少しだけシワを寄せ俺のことをじっと見つめていた。 ぽたっと滴らせた汗が頬に落ちた。 その目の奥にはちゃんとした欲望があって、俺に欲情しているその目に……ゾクゾクした。 そんなに今の俺ってお前を欲情させるものがあるのか? お前の目が俺だけを見つめている。それだけで、熱くなる。 「先輩、痛い?」 「だいじょ、ぶ……ッ…」 「今、半分くらいだから」 半分!? 結構入った感覚でいたのにまだ、半分もあるのか。 ……そんな俺の動揺が伝わったのだろう。 「や、やっぱ……やめますか? 先輩辛そうだし」 同じように苦しそうな顔をしながら津田が言った。 苦しくて辛いのは本当だし、全部入るのかも不安だけど、やめて欲しくないとも思う。 なんかもっとこう心の奥から湧き上がってくる感情が津田を求めているような気がした。 「いいから……入れろ」 「……でも」 自分だって辛そうな顔してるくせに。 だから、引こうとする津田の腰に足を絡ませて俺からぐいっと体を寄せた。 そしてまた少しだけ津田のが中に入る。 「や、めんな……」 「でも」 「お前の、入れて……欲しッ…んだ……」

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