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第3話

生徒会の仕事をやり始めて数日が経った。 最初はなにがなんだか分からなくて、 沢山失敗をしてしまった。 その度に兄に叱られながら、どんどん慣れていった。 僕にもできることがあるんだ…。 そう思うと気持ちが楽になった。 早く生徒会室に行かないと。 教室から出ると。知らない人がぶつかってきた。 その拍子でふらついて転びそうになった。 相手は尻餅をついている状態で、転んでしまった。 僕は焦って相手に手を差し伸べた。 「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」 そう言うと相手は何も言わずに手を払い除けて行ってしまった。 ボクがぶつかったんじゃないのに。 少しムッとして歩き出す。 でもさっきの人綺麗だった。 黒髪が、サラサラで目の横にあるホクロがとても色っぽくて女の子に間違えるぐらいだった。 いいな ふと横を見ると扉の硝子に僕が映る。 前髪が長くて前以上にもさくみえる。 そろそろ切ろうかな、 前髪がなくなると落ち着かなくなる。 この顔でいじめられてきたから顔を隠したくて…。 「おい、待てよ。」 後ろから聞こえて咄嗟に振り返った。 その先には林くんがいた。 さっきまで落ち着いてた心臓が脈を打つ。 体中から冷や汗がでる。 「おいてめぇ、無視してんじゃねぇぞ」 いつの間にかそばに来ていた林くんが前髪を掴み上にあげる。 いきなりのことでビックリして目を見開く。 誰か助けて…

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