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1話
ーーーーまもなくドアが閉まります。お荷物等挟まらない様ご注意ください
ドアが閉まるアナウンスがなり終わる少し前に、
駆け込み乗車し会社に遅刻せずすんだ会社員 佐々木 圭太(35)
改札で無事乗れますようにと願いながら
見ていた駅員 七瀬 春(24)
「あのお客さん毎日駆け込み乗車だな」
「そうなんですか?部長よく見てますね」
「そりゃね。危険だからね。七瀬君も危ないと思ってみてたんだよね?」
「そうですよ!もちろんじゃないですかぁ」
「それならいいけども....」
「僕忘れ物センターに仕事あるので行きますね」
電車に間に合ってほしいと思って見てました。なんて部長に言えず
心の中でつぶやいた
僕ら駅員の仕事は大きく分けて4つの分野に分かれている。
僕は、改札と忘れ物センター、駅構内の見回りの仕事を任されている。
朝の出勤ラッシュの時間は改札に立ち、
ラッシュが終わると、忘れ物センターに行き忘れ物を整理。
決まった時間に駅構内を見回り。
彼はスーツを着ているけれど
仕事は何をしているのだろう。
営業マンなのか、事務なのか、経理なのか
そんなことを考えながら、見回りをしていた。
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