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2話

「佐々木さんおはよう」 「課長おはようございます」 「相変わらず時間ギリギリだね」 「ベストな時間だと思っているんですが...遅刻していませんし...」 「はぁ...言い訳はいいから...営業行ってこい」 「あい。すいません、営業行ってきます」 俺は、介護製品を扱う会社の営業マンをしている。 毎日あの時間の電車に乗って出社している。 駆け込み乗車は危ないと認識はしているが、朝起きれないため 家を出る時間がギリギリになるのだ。 そのため9割が駆け込み乗車なり、余裕を持った乗車は 一か月に2回か3回あったら珍しいほうなのだ。 営業をしているとふと思う。 だれか買うのだろうかと。 もし俺だったら、なんか怖くて買えないな 胡散臭いというか 信用できないっていうか。 まぁ人それぞれだからなにも言えないけど。 **** 営業も順調に終わり、俺は本社に戻った。 あとは事務作業して帰るだけだ。

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