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3話
ーーーーまもなくドアが開きます。降り口は左側です
ドアが開いた瞬間、電車から人があふれ出る。
帰宅ラッシュだ。
改札に立ち
「皆様お疲れ様です」と小さな声でつぶやく
朝駆けこみ乗車した彼も電車から降りてきた。
隣には僕の元カレがいた。
元カレは僕に気づいて、遠くから僕の名前を呼ぶ
「おー!春ちゃん!久しぶり」
「大きな声出さないでください。あと呼ぶときは七瀬でお願いします」
「そんなこと言わないでよー。春ちゃん」
「今は友達なんだし...それでお隣にいる方は?」
「そうそう!忘れてた。友達の圭だよ」
「どうも。佐々木 圭太です。」
「七瀬です。どうも。」
「春ちゃんってこの後あいてる?圭にも偶然会ったし飯食いに行くんだ」
「まだ少し仕事が残ってるので...」
「そうなんだね。寂しいけどおなかすいたしいこう」
「そうだな。七瀬さん疲れさまでした」
「佐々木さん。お疲れさまでした」
佐々木さんと呼んだ声は小さく小さく
彼には聞こえてなかっただろう。
元カレと佐々木さんが帰ったあと他社員に引き継ぎを済まし
僕も帰宅した。
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