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第42話* 先輩が攻めてきます1

 聖先輩の家の前に着いて、先に玄関に上がらせてもらった。  先輩は後ろ手でドアを閉める。 「お邪魔しまー、」  この前のエレベーターの中みたいに、背後から抱きつかれた。  先輩は匂いを嗅ぐのが好きらしい。首元に顔を埋めて鼻をならされると一気に恥ずかしくなる。 「先輩っ、ぼく汗かいててっ」 「ん、なんか、それもいい」 「あっ」  ペロッと耳の付け根を少し舐められただけで、ガクンと膝から落ちた。先輩はそんなぼくの体を片手で受け止めてくれる。 「んんっ……そんなとこ、だめぇ……」 「ここ、弱いの?」  すぐに見抜いた先輩は、耳朶をハムハムと唇で挟んだり、耳の中に舌を入れてきたりする。  そんなところを誰かに舐められるだなんて初めての体験で、ぼくは頭が沸騰した。 「あっあっ!」  逃げようと試みるも、先輩は背中にピッタリとくっついてくるので離れられない。  靴を履いたまま上がり#框__かまち__#に膝をつき、靴底は床に付かないように中へ逃げると、先輩も靴を脱がずにぼくの体に両手を這わせてきた。  そして急に制服のシャツの中に手を入れられ、指の腹で小さな粒を押さえられた。 「ひぁんっ」  ビリッとそこから電流が走り、変な声が出る。同時に、腰全体にじわっと甘い疼きが広がっていく。  変だ。そんな所自分で触ったことないのに。  お風呂で洗う時に軽く触ってるのかもしれないけど、人に触れられてこんな風になるだなんて知らなかった。  先輩はぼくの小さな突起を親指と人差し指で摘んで、擦り合わせるように動かした。  最初はふにゃふにゃだったのに、今は真ん中に芯があるようにどんどん固くなっていくのが自分でも分かる。 「あっ……もうっ、やっ……」  恥ずかしくて涙が出る。  どうにか強すぎる快感から逃れようと、額を床に擦り付けてしまう。  二つの粒を固くされたころには、やっぱり体の中心は大変な事になっていて。 「今日はもう少し、先に進んでみようかと」  白んでる頭に入ってきた聖先輩の声。  先輩はぼくから手を引いて体を起こしてくれた。ご丁寧にも靴を脱がせてもらって、腕を引かれてソファーの真ん中に座らされた。  荒い呼吸を繰り返していると、目の前に立った先輩は背中を丸めて、ぼくのシャツのボタンをひとつずつ外していった。  先に進むって、まさかセックスですかーー?!  それはさすがにまずい、とアワアワとしていたら、先輩は察したようで「まだそこまではいかないから、安心しろよ」と笑った。 「お前と気持ち良くなりたいだけだ」

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