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第58話 誕生日 後日談
榊原伊織は家族や我が子や仲間達に誕生日を祝って貰い、最高な気分で朝を迎えた
会社に出勤する為に、朝早くホテルをチェッアウトして帰宅する
家に還ると自分達の部屋に行き、風呂に入りスーツに着替えた
康太は気怠げに榊原の成す儘になっていた
「あ~怠い………」
康太がボヤくと榊原も
「僕も腰が怠いです
何度君の中に射精したと思ってるんですか?」
久し振りの腰の怠さに、榊原は気合を入れて支度をして行く
キッチンに向かい、朝食を食べる
そして会社に出勤
会社へ逝くと、仕事が山の様に溜まっていた
それをサクサク片付けていると、ドアがノックされた
「どうぞ!」と榊原が言うと北欧美人がドアの前に立っていた
山本洋子だった
「烈に言われてウッズスタンから出向いて来た
ほらほら、俺に仕事を渡せ!
そしたら烈の部屋で片付けてやるからな!」と言う
榊原が「え?ウッズスタンの方は良いのですか?」と問い掛けた
「御影いれば事切れる!」
事切れたら、あかんやろ!と康太は想った
洋子は山の様な書類の束を手にすると
「ドアを開けてくれ!
そして烈の部屋のドアを開けてくれ!」と言った
榊原はドアを開けて、エレベーターを作動する
そしてエレベーターが開くと、エレベーターに乗り込んだ
そして宗右衛門の部屋のドアをノックして開けた
すると部屋の中には烈が
「あら父しゃん!」と声を掛けた
榊原は洋子が部屋に入ると烈に
「聞きたい事があるので来て下さい!」と言い烈を連れて社長室へと戻った
烈はソファーに座ると「何?聞きたい事って?」と問い掛けた
榊原は少しだけ頬を染め
「昨夜のローションは大丈夫なヤツなのですか?」と問い掛けた
「あぁ、どうだった?
母しゃんメロメロだった?
あの媚薬の成分はね天然由来で持続性はないわよ!マムシの血から摘出した成分をベースにマカとか高麗人参とか、最高に滾る成分を後何種類か、スッポンの血とかを組み合わせて皮下吸収で最高にギンギンになれるローションを作ったのよ
それ塗ればバイアグラ飲まなくても勃起するのを作りたかったのよ!」
「何でですか?聞いても?」
「それは綺麗の研究所が国からの支援切られたからよ!
それで特別優遇枠の税金も掛かって来て、閉鎖の危機に迫られたのよ!
それで、それを打開する為にギンギンになるローションを作らせたのよ
【貴方も自信を取り戻せる 霊亀堂ローション】
なるものを密かに販売して、物凄い売上を上げて来てのよ!
その間に、正義ちゃんに何故綺麗の研究所の助成金が受けられなくなったのか?を聞いたのよ
正義ちゃんも勝也もビッケリしてたわ
あの機関は国が依頼して内密に研究を依頼する機関でもあるから、税の優遇処置だって受けてる筈だ!と調べてくれてたのよ!
でも調べる間でもお金は掛かるからね、ギンギンローションは研究所維持の役に立ったのよ
で、今も細々と作っているわよ!
でも前の様にバンバン売るのは無理になって来たのよ!
だから予約を受けて、三年待ちで売りに出してるのよ!」
烈の話は信じられない事ばかりだった
康太は「綺麗の研究所は国のモノじゃねぇのかよ?」と尋ねた
「それは双子の研究してる時ね!
綺麗は離婚と同時に独立したのよ!
そして独自の路線で好きな研究に没頭していたのよ!
そんな綺麗とボクが組んて研究を始めたのよ
でも助成金とか優遇処置がないとやって行けないから、国の依頼は受けていたわ
司法解剖が無理な遺体とか、理由の解らない現状になった物体とか?
依頼があれば何でも引き受けていたわ
優遇処置解除したのに、そんなのはバンバン運ばれて来ていたから、腹が立ったわ!
研究所の維持を支えたギンギンローションだからね、1回分をスタッフに持って越させたのよ
止まらなかったでしょ?
本当、まだ必要ない年齢の者が使えば、腰が砕けるまで止まらないのよ!」
烈はニコニコして言う
恐るべし………烈………だった
康太は「あんで助成金とか優遇処置解除されたのよ?」と問い掛けた
「それは知らないわ!
詳しい事聞いても教えてはくれないからね
ただ………その助成金の操作をしていた職員は、大仏の件で摘発された闇献金貰ってた議員の息の掛かった奴なのよ
んな事をボクに言えば、マスコミでも使って徹底的に叩き潰すかも知れないからね………黙っていたのかな?と思っているわ!」
「…………クソだな!」
「まぁクソだけど、ボクは何も出来なかったのが現実だからね…………仕方ないわ………」
「今は復活してるのか?」
「復活してるわ!
あの研究所なくして、唐沢の部署成り立たないわ
それだけのスタッフ揃えているのは、綺麗の研究所たけたからね!」
「そうか、今度は何でも相談してくれ………」
後から聞く方が………ムカッ腹が立つのだ
「解ったわ!でも母しゃん達は今日は家に帰り眠ったら?」
「あんでだよ?」
「熱い夜が相当堪えているでしょ?
たからヨーコを呼び寄せて仕事させようと考えたのよ!」
実際………座ると今でも榊原がハマっているみたいで………腸壁が蠢いてしまうのだ………
しかも怠い………
榊原も「僕も年ですね………熱い夜が堪えるとは………」と謂う
烈は笑って「まぁ夫婦円満の秘訣だから仕方ないわ!と謂う事で帰って良いわよ!」と手を振られた
榊原は後の事は烈に任せて、康太と共に家へと還った
そして寝室に行き、服を抜いて抱き合い眠った
愛に満たされ
榊原は愛する妻を抱き締めて眠りに落ちた
媚薬ローション
また機会があれば貰おう!
そう榊原は密かに想っていた
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