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第28話 お泊りデート

先輩のお部屋に寄らせてもらうようになって、お泊りデートだってしたよ。 エッチも……した。 先輩にはこの前怖いことを言って脅してたけど、やっぱり優しく抱いてくれた。 僕は人体の不思議を自分の体で体感した。ヒートでお尻の穴が広がってるわけでもないのに、大きな先輩の息子さんが僕の体に入るなんてびっくりだ。きっと先輩がお上手なんだろうな。 ソファーで角度を変えて何度もキスを繰り返してるうちに息が上がってきたら、先輩に (抱いていい……?) って囁かれた。うん、って頷くと奥の部屋に抱っこで運ばれ、天蓋カーテンの大きなベッドにそっと降ろされた。 至近距離で見つめられて大いに照れる。 瞳を閉じたら先輩の柔らかな唇が触れ、舌が唇と歯列を割って入ってきた。 (ん……) 舌を根元まで絡められ、鼻から声が抜ける。 (あ……) 胸の頂をこねられると硬く尖ってきてジワリと腰に痺れが走り、下をそっと包まれて自分が兆していることを知った。指先で横腹から脇へと撫で上げられ、ゾクゾクッ……と全身が粟 あわ 立つ。 その間にも先輩の唇はあごから首筋へとキスで移動し、首の後ろに辿り着き、髪の生え際や肩に吸い付きキスの嵐を降らせている。 あ……そこは…… 番の噛み痕を舐められ、吸われる度にビクビクっと背が弓なりに反る。 (ああっ!) ビクンッ! 時おり甘く噛まれると脳天からつま先まで電流が走り、力が入った腿で挟んでいた体を締め付けた。 (ん……ん、んんっ……) 耳の穴に舌を入れられ、くすぐったさとゾワゾワで身悶えしているところにカリッと乳首を引っ掻かれてヒャッと変な声が出た。慌てて口を押えたら、先輩が手を恋人握りにして可愛いってキスをくれた。くちゅっ……水気を含んだ音がする。先輩の舌が唇の内側を舐める。それから舌を絡められ軽く吸われた。 キス……気持ちいい…… 薄く目を開けると先輩の綺麗な顔……まつげ長い……すると目を開けた先輩と視線が絡んだ。いたずらっ子の顔をされ、恋人繋ぎを解かれて下の股間を握られた。 (ああんっ) ゆるい刺激が気持ちよくて既に兆していたそこを急に擦られ、衝撃で頭がスパークして背中がそり反った。 それからはあちこちで上がる快感にただただ身悶え先輩に縋りついてたら、いつのまにか先輩の指が後ろに入っていた。大きく回し、ゆっくりと抜き差しされている。二本、三本と増やされてもじっくりほぐされ続けたお尻は全然痛くなくて時折どこかをかすめるたびにビュクッ、ビュクッと何かが出ていた。先輩に入れるよ、って言われた時にはお腹から下は自分の出したものでベチョベチョだった。すでに体に力は入らなくて、うん……ってぐったりと呟いた。 親指でお尻を割られ、先輩がヌ……とゆっくり入ってきても、じれったくなるほど感じてて、早く、早く、もっと奥まで……って腰が揺れた。 ヒートの時には感じない圧迫感が凄い。今更ながらに息子さんの大きさを思い出す。 (あ……、あ……、あ……、) (……っ、……っ) 痛くないように慎重に挿れてくれたんだろう。 (……はあっ、) 全部を入れきった先輩が詰めていた息を吐いた。うわ、全部入ったんだ……ヒートを何度も体験して何度も挿れられてるのに、初めてこの瞬間を実感した。 不思議な気持ちで手を伸ばして先輩の額に浮いている汗に触ると、握られて指を口に含まれた。 (痛くない?) (うん……大丈夫……です) 舐められる感触に産毛がゾクゾクと逆立つ。 (良かった……動くよ) (はい……) ゆっくり大きなストロークで始めてくれた。 (うぅ、うぅ、うぅ、あぁ、ぁぁ、うぅん、あぁん、あぁ、あぁん……) いつのまにか子猫の鳴き声みたいなのがずっと出てて、途中でハッとなり恥ずかしかったんだけど、先輩が凄く嬉しそうに可愛い……って言うもんだから、もういっか、って開き直って喘ぎ声を我慢するのもやめちゃった。 先輩しか聞いてない。先輩が嬉しいならいっか。 体が上下に大きく揺れる。 突き上げられる衝撃でずり上がる体を何度も引き戻された。 嬉しそうだった先輩の顔が何かを耐えるように苦しげになってきた。ハッ、ハッと互いに熱く早くなる呼吸。 あと少しでイク……切羽詰まって (せんぱい、せんぱい……) と呼べば (李玖だよ、晶馬くん) 荒い息で言われたので手を伸ばして名前を呼んだ。 (李玖先輩!李玖先ぱ、あっ!あっ!) グッ、グッと大きなストロークに体が跳ね上がる。 ぎゅっとして欲しい。もっと、もっと!近くに!僕は溺れる人みたいに先輩にしがみついた。 (っ、晶馬、くん、晶馬、晶馬!) きつく抱きしめられ頭を抱え込まれる。目の前がちかちかする。ああ!イク、イっちゃう!りくさん、りくさん!りくさんっ! (イ、イク……) (ぼくもだ!晶馬、イって、ぼくで、イって!) (あ、あ、、ああ、ああっ、ああ!あああぁぁ!!!) (っ、っ、っ!、!!!) お互い、体中に力が入ってブルブル震え、快感が天辺を突き抜け高みへと駆け上り、爆発して落下した。 ──── (……はあっ、はあっ、はあっ) (はあはあ、はあはあ) あっ…… ドクッ、ドクッ、ドクッ 先輩が……僕の中に…… (はあっ、大、丈夫?晶馬くん……) 上から覗き込む先輩の汗が胸のあいだをツ……と流れ落ちていく。幾筋か額に張り付いた長めの前髪、上がった息。壮絶な色気を放って僕を覗き込んでいる。僕は赤くなってしどろもどろに答えた。 (……ぃ、ら、いじょうぶ……れふ……) ~~~~~~!!! ゴン! 舌が回らなくなってた事を思い出して、身悶えた。 机に突っ伏してう~っ!っと唸る。 "らいじょうぶ"って。"れふ"って、れふって!! ショタなの?おバカなの?あざといの? 恥ずかしい!!! 今、僕が何をしているかというと、先輩の部屋で大学の教養課程の課題レポートを作成中です。

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