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第8話 風変わり恋愛6

 翌朝、秋晴はベッドの上――幸治の腕の中で難しい表情を浮かべていた。 「あのさ、本当に良かったの?」 「何がだ?」 「男同士だってことでも十分変なのに、更にαとΩとの従来の関係性すらも俺たちの間には当て嵌まらないんだ。そんなの、他の人間からしたら気の狂った関係だ」  一時期に比べれば同性愛に対する理解がされるようになってきたとはいえ、それでもまだ秋晴と幸治が暮らすこの国では一般的ではない。同姓、しかも他人から見たら変な愛し合い方しか出来ない秋晴たちに対する世間の風当たりはけっして優しくはないはずだ。 「秋晴は周りの目を気にし過ぎだ。俺は、当人がいいなら何の問題もないと思う。寧ろ、変であったとしても、周りの人間にマネの出来ない関係性なんだから俺は誇らしいとすら思う」  幸治の前向きすぎる考えに、秋晴はぽかんと口を開けた。そうして、何かが吹っ切れたように豪快に笑い始めた。 「ふ、はははっ!! 何、そのポジティブ思考!! ……けど、それいいかも」 「だろう? αとΩの番は俺たち以外にもいるが、愛し合い方が入れ替わってるのは俺たち位だろうし。だからって、俺が最初からαで、秋晴がΩだったら俺が秋晴を手に入れられることは無かったと思う」 「それは、俺の台詞だよ。俺こそ、幸治がαだったら傍にも寄れなかった。幸治には悪いけど、幸治がΩだったからこそ近くにいられたし、手に入れることもできたんだ」 「なら、俺たちにとってこの形が正解ってことだな」 「そう、なのかもね」  くすくすと秋晴と幸治は顔を見合わせて笑った。  カーテンの隙間から朝日の僅かに差し込む室内は、穏やかで、それでいて幸せな空気がゆったりと満ちていた。 END

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