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Ⅲ 運命の番

「はぅん」 生暖かい舌に、舌を絡め取られた。 もう、どこまでが自分の体で、どこまでがお前の体か分からない。 好きとか、愛してるとか、気持ちを超えている。 理性では計れない。 「理性を持っちゃいけないんだよ、陛下」 「お前の声は……」 甘い、甘い…… 「毒だ」 「あなたを犯してあげましょう。私はあなたの毒なのだから」 突き上げる、突き抜ける、のけ反る。 お前がくる。 俺の中を穿つ。突き上げてくる。 ビクン、ビクンッ 「ピンク色の可愛い亀頭だな」 「フヒィィィィ!!」 指が苛める。 「はうはー」 「『はうはー』じゃない。カウパーだよ」 正面で向き合って座った下から、お仕置きの淫棒が突き上げてくる。 「世間知らずの陛下だ」 クスリと口角が上がった。 そうして唇を鎖骨に落とす。 赤い花びらを散らして、吸われる。 (こんなキス) お前のものにはならない。 理性が訴えているのに。 体が求める。 Ωの本能が、αを。 αの…… 「たね」 欲しい。 視界が滲む。潤んだ瞼を唇が塞ぐ。 『もう泣くな』 こんなふうにされる口づけを、俺は知っている。 (あなたはもう、いないのに……) 涙が溢れるのに、腰が止まらない。 アフぅ~、気持ちいい! おっきいので奥まで、蕾が満たされる。 ビュクビュク、ドクドク 熱いほとばしりで意識が真っ白になる。 「せぃし~いっぱい」 欲しい! 「あなたじゃないのに」 (あなたのようなキスをする……) 「いっぱい種付けしてあげるよ、レイ」

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