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第5章の3←マリアの君、有名音楽誌の表紙をゲット?

最初は拒んでいたZENNも、そのうち、おとなしく目を閉じていた。 その上品な顔立ちは、呼吸を乱しながらも、快楽に溺れるという感じではなかった。 それよりも、むしろ汚されることを楽しみ始めたように見えた…  しかし、マリアには、それで彼を屈服させたというような手ごたえなど得られなかった。 それどころか、微笑んでこう言われた。 「マリア、たいしたサービスだな。何のおねだりだ? 」 マリアはあっけに取られたが、 「ずっと…ここに通わせていただきたいと…」 「それはお前の義務だろう。」 ZENNはシーツを肩まで引き被ると、 「マリア、雑誌の表紙に出てみたくないか?」 まったくもって、彼は突拍子もないことを言い出す男だった。 「まあ、俺の引立て役だがな。『ビジュアリズム』の、クリスマス号だ。 俺が、なぜか天使の格好をすることになっているんだが、それだけじゃ面白くないだろう?  俺は、誰かを堕天使にして共演しようと思ってたんだ。それに、お前どうだ? 」 『ビジュアリズム』…ZENNを、ROSEをたたえるために創刊されたようなビジュアル系の雑誌に自分が…マリアはそのことだけで驚いていた。 「あの雑誌はイ ンディーズに優しいけど、まだ表紙になったバンドはないはずだ。」

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