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第7章の3←マリアの君の太ももチラリ計画?

 そんな折に、ニッキーが発起人になって、帝国のバンド全部でZENNの二十九歳のバースデーパーティーをやろうという話が持ち上がったのだった。 「ギルティーズができないのは、単にみんなが忙しいだけだと…ファンに思わせたいのもあって…」  わざわざMOONのオフィスまで出向いて来たニッキーはそう言った。 「もう、お祭り騒ぎが喜ばれる時代でもなくなったってこともわかるんだよ。俺はそういうの認めたくないんだけどさ。」 日本人はどうも移り気でいかん、とつぶやくと、真剣になったことを照れるように、日頃のメークからは想像もつかない小さい目をいっそう細めて笑い、 「それに、ギルティーで元気のいいバンドはMOONと俺達のとこだけだ。去年みたいに武道館なんて、実際できない。でも、ここでショボくなっちゃだめだろう。雑誌の取材も入れて、こう、華々しくさ…」 五人はただ圧倒されていただけなのだが、ニッキーはさらに熱弁をふるった。 「団結、ってのももう古いんだろうけど、ギルティーというものがあればこそ俺たちここまで来られたんだから…」 「大丈夫です。絶対参加します。」 CUEの力強い言葉にみんなうなずいた。 「そうか、それじゃあみんな当日は一番派手なステージ衣装着てこいよ。」 「派手、ですか…」 みんなが照れて笑うと、 「MIKUはほら、この前のメタリックみたいなコート羽織ってよ、マリアはほら、こう、太腿見せるエナメルのショートパンツあったろうが。」 「あれはちょっと…」 タカネがあわてて止めに入った。

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