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吐露

「気持ちよかったか?」 「ぅ…ん…」 「今度は一緒に気持ちよくなるか?」 「ぇ?」 太ももに押し付けられた熱量はかなりのもので、景山のモノがどれだけ大きく硬くなっているかを実感させられた。 「先生も興奮してるの?」 「お前のこんなかわいい姿見て興奮しない奴はいないだろ」 「かわいいって言われても嬉しくない」 「かわいいものをかわいいって言って何が悪い」 「俺、かわいくないもん」 少しばかりの反抗心で、ぷいっ、と頬を膨らませてそっぽを向いた。 すると、景山は顔の向きとは逆の肩口に顔を埋め、ぎゅー、と力一杯抱きしめてきた。 「先生、苦しいっ」 「…俺、今お前に殺されかけた……」 「何、言ってるの?大丈夫?」 「ほんとうにお前、かわいすぎっ!」 「どうしたの?」 「お前、俺のこと好きだろ?」 「は!?」 自分の気持ちがまさか気付かれてるとは思わなくて動揺してしまった。 少しでも景山から距離を置きたいのに抱きしめられているから逃げることもできない。 「言って?お前の本当の気持ち」 「知ってるならいいじゃん」 「お前の口から聞きたい」 「…好き」 「いつから?」 「高校最初の授業から」 「そんな前から!?」 「授業分かりやすくて面白くて、気付いたら数学得意になってて、いつの間にか先生のこと好きになってた」 「そうなんだ」 「すごい恥ずかしいんだけどっ」 「何が?」 「赤裸々に自分の気持ちを言うの、恥ずかしい」 「今更じゃん」 「まぁ…そうなんだけど…」 「授業中、すごい熱い視線で見てきてたじゃん」 「気付いてたんじゃん」 「気付いてたけど、そんなに前から好きでいてくれたなんて知らなかった」 抱きしめてた力を少し緩めてくれて、頭を撫でてきた。 普段は頭を撫でられるのは嫌いで撫でられる手を払いのけるけど、景山にされるのが心地よくて、ついされるがままになっていた。 「先生は俺のこと好きなの?」 「好きじゃなきゃこんなことしないから」 「いつから好きだったの?」 「秘密」 「教えてくれないの!?」 「大人は言えないことが多いんだよ」 「ずるい…」 「大人はずるいんだよ」 頭を撫でていたはずの手がゆっくりと下に下がってきて腰を撫でまわしていた。 お腹にはまだ硬く大きいままの景山のモノが当たっていて、二人分の熱をお腹に感じていた。 「次は一緒に気持ちよくなろうな」 「うん」 景山はベッドサイドのチェストからローションを取り出し、俺の後孔に塗り付けた。 冷たい感触に「ひゃん」と女子みたいな声が漏れた。 一度声を出してしまってからというもの、声を抑えることができない。 「大丈夫、ちゃんと気持ちよくしてやる」 「せんせぇ…」 「ん?」 「好きぃ。大好きぃ」 無意識に景山の唇に吸い付いていた。 どうしてもキスがしたかった。 口寂しいというか、物足りないというか、景山の唇を見ていると、どうしようもなくキスしたくなってしまった。 俺の要望に応えるように、景山は俺の口の中を自身の分厚い舌で蹂躙した。 歯列をなぞり、上顎を舐め回し、唾液を送り込んでくる。 景山の愛撫についていくだけで精一杯だった。 送り込まれた唾液は飲み込めない分が口から溢れ、頬を伝って流れた。 流れた所を無造作に指でなぞり、かき集め、口の中に押し戻された。 口に入れられたのは景山の指だというのに、さながら景山のモノを舐めている感覚だった。 歯を立てないように気を付けて、指に舌を這わせる。 その様子を見ていた景山の表情が次第に曇っていった。 「ひぇんひぇ、ひおひおうあい?(先生、気持ちよくない?)」 「お前、それ狙ってるの?」 「ぅ?」 「…ちっ、無自覚かよ」 舐めていた指を口内から引き抜かれ、自分の唾液にまみれた指は後孔へと向かった。 ローションと唾液で滑りがよくなった指は抵抗なく、するり、と中へ入ってきた。 普段は排泄でしか使わない場所に異物を挿入しているから、その感覚は正直気持ちいいとは言えない。 ゆっくりと景山の指が腹の中へ収まるのを感じた。 「指、全部入ったぞ」 「ほんと?」 「辛くないか?」 「うん」 「ゆっくり動かすから」 全部収まった指をゆっくり動かし始めた。 内壁を抉るように、ある一点に触れられた瞬間、体がびくんと跳ねた。 景山はその一点を重点的に攻めてきた。 「ヤダぁ…っ」 「そんなに締め付けてきたら、指が動かせないぞ?」 「締め、付けて、ない」 「動かせないなぁ」 「そこ、止めて」 「止めたところで、締め付けを緩められないだろう?」 「締め、付けて、ない、もんっ」 「あぁ~、お前のかわいい息子も小さくなっちゃって…」 景山は気持ちいい一点を刺激しつつ、雄を緩く扱き始めた。 どんどん絶頂に近づいていく。 それと同時に何か出てきそうな感覚が込み上げてきた。 「先生、手、止めて」 「後ろでも気持ちよくなろうな」 「なんか、くる」 「出しちまえ」 「ヤダっ、出したく、ない」 「ちゃんと受け止めてやるから出せ。な?」 「んっ……イクぅぅぅぅぅぅっ!!」 ぷしゃぁー、と透明の液体が萎えた雄から噴き出して止まらない。 気持ちよさでいっぱいいっぱいになっていた俺はおしっこを漏らしたと思い込んでいた。

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