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第15話
◇おまけ◇
「上顎、耳の裏、首筋、」
「ん?」
「脇、へそ、」
「えっ」
「乳首は指先で触れられるより舌で苛められる方が感度がいい」
「佳吾くん……?」
「今度からやる度にあんたの弱いところ見つけていくことにしたから」
「新しい弱みとしてってこと?」
「まぁそんな感じ」
「そんなの、君に触れられたらどこだって気持ち良くなってしまうよ」
「っ、んっ、こほっ、」
「お茶を吹き出さないで。でも、はい、俺の勝ちだね。やっぱり君の弱みは俺なんだ」
「……そうですね。俺は弱みになってしまうほど麦嶋さんのことが好きなの事実なんで。でも麦嶋さんは俺への気持ちはまだ弱みにはならないんだね」
「あっ、違……」
「(可愛い)」
END
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