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プロローグ【2】  イージーゲームでチョロすぎなんですけどー?

留学するシアーズ皇国の学園(高校でいいのかな?15歳だし)は首都から離れた都市にあって、ボクは留学中は首都にある叔母様の屋敷から車で通うことになった。 叔母様と言っても父様の年の離れた妹で、皇帝様の側妃として嫁がれた22歳の咲き誇るような美貌の叔母様だ。 16歳で嫁がれた叔母様はふわふわローズブロンドとすみれ色の瞳をしており、皇帝の寵愛も深く広大な王宮内の1つの宮殿を与えられるほどだった。嫁いですぐに身ごもられた第4皇子は現在4歳で、叔母様ソックリのふわふわローズブロンドにすみれ色の瞳の天使のようなお子だった。 学園まで車で1時間ほどかかるけれど、身内がそばにいることが何より心強かった。 そう、言い忘れてたけど転生したこの時代はボクの生きてた世界に例えるならば、1900年頃のロンドンって感じの世界だった。 自動車は庶民には普及しておらず、電話も一部の金持ちが自宅に持ってるくらいで携帯電話やITなんて縁のない世界だ。 なので、ボクの現代の知識を駆使して天才児として成り上がる…なんてことをしようにも工学的な専門知識もなく、元素記号や数学の公式をひけらかしたとて?って感じで、もっとこの世界で役にたちそうな勉強をしておけばよかったと後悔したが…。 ―――この世界での頂点を目指す気もないので、ノラリクラリと時を過ごそう――― 皇帝様に挨拶をするために叔母様と皇帝宮の謁見室に来たボクは、小国エーリスとの違いをまざまざと見せられ萎縮していた。 信じられないほどの大きさの建物と綺羅びやかな調度品が国力を表していた。皇帝様は恰幅のいいナイスミドルでさすが皇帝って感じだ。 『印象良くしておかないと』 ボクは氷の微笑と讃えられる、儚げな微笑みを浮かべ皇帝様に挨拶をした。そう、ボクは美しい姿で転生させてもらったので、皇帝とはいえチョロイのだ。ほら、顔を赤くしてドギマギして、叔母様の美しさと見比べておられる。 その皇帝の横にいる第一皇子様がボクの顔を見て、信じられないというような顔をしている。 皇帝様とは違って、筋肉質な長身の皇子様はいわゆる細マッチョで、童話に出てくるような王子様然とした金髪青い目のチョーイケメンで、男のボクでもポッとなってしまいそうな美貌だ。その横にいる第2皇子と第3皇子は母親が側妃らしく、正妃様のお子である第一皇子ほどのイケメンではないがそれなりにカッコ良くはある 年齢はボクよりは下だろう、微笑むボクの美しさにやられるが良い。 うちの従兄弟は第4皇子だけどボクと同じ女顔で、この第一皇子とはちっとも似てない。 他に妹姫がいるかと期待したが、男ばかり4人らしい、クソめが! この第一皇子はオーディン様といい、ボクと同じ15歳で明日から同級生だ。 ウキウキの高校生活、ボクはせっかくこのように美しく生まれ変わらせてもらったので、絶対に彼女を作って、ウフウフキャッキャの華やかな学園生活を送ってやる!

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