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第2章 オーディン 【5】【影】
ローションを秘部に塗りつけ滑りを良くする。
ひそやかに存在する聖地にローションをまとった小指を埋めようとするが、抵抗が私の指の侵入を拒む。
無理やり入れることは許されぬ。
抱えていた右足を下ろし左腿を肩でグッと押し上げる。
眼前にある聖なる棒を口に含み、その下のふくらみを右手でクニクニと刺激する。
ほんのりと立ち上がりつつある聖棒を口内で舌で舐め回し、吸い付くと「んんっ…」とわずかに声を上げた。
ユルユルと押し引きを繰り返していた聖地の蕾に、プツリと小指の先が侵入した。
あぁ…なんという熱さだ。
あせってはならない。
少しづつ動かしながら内部へと小指を埋めてゆく、その間も聖棒への刺激は怠らない。
小指がすっかりシルヴィの内部に収まった時、再びシルヴィが密かな声を上げて身をよじった。
時間をかけすぎた………名残惜しいが今宵はここまでにしよう。
体を清め、新しい下着と夜着を着せ、何もなかったかのように元の状態にもどした。
生徒会の仕事中、シルヴィは昼食をとる部屋で待たせていたはずだった。
なのにその日部屋に戻るとシルヴィの姿はなく、一人で図書室に行ったと使用人が言った。
なんということだ、放課後で人が少ないとはいえ危険極まりない。
私は全力で図書室へと向かった。
途中の廊下で談笑する生徒が見えた、煌めく銀髪…シルヴィだ!
カッと頭に血が登る。
『何者だ…』私の命を無視してシルヴィに話しかける輩がいようとは。
この日以降、学園内にたくさんの【影】を配置した。
生徒、教師、掃除夫、庭師、コック、思いつく限り私の手のものを学園内に配置した。
でなければ安心してシルヴィから離れることなど出来ようはずがない。
廊下でシルヴィに話しかけたあの不埒者は、即刻退学の後 他国への留学を命じた。
王宮での仕事を終わらせ帰ると、シルヴィがあのぬいぐるみを抱いて眠っていた。
この癒やされる光景を写真に収めたあと、ぬいぐるみには悪いがベッドから降りてもらう。
シルヴィがハーブティを飲んでから既に1時間半は経過している、なので今日はいつもより時間がないのだ。
素早くぬいぐるみのいた場所に潜り込み、シルヴィの香りを肺の隅々まで吸い込む。
あぁ…仕事の疲れなど吹き飛ぶな。
仕事中もシルヴィがどうしてるか気になって仕方がなかった。
黒服によると、食事中もお風呂も沈んだ様子で寂しそうだったらしい。
なんと可愛そうに…と思う反面、私がいないことを寂しく想うシルヴィに愛情がこみあげる。
離れていた分、この時間が至福の時間となる。
帰りが遅くなった分、今日は早急に事を進めなければならない。
夜着の下のみと下着を取り去り、シルヴィの足元に潜り込みローションを馴染ませる。
冷たかったのかピクンと足が揺らめいた。
時間がないからと、雑な扱いになってしまったと反省する。
今宵もユックリと左手で聖棒を刺激しつつ右手の指を可憐な蕾に押し付ける。
昨日よりも太い指へとシルヴィの様子を見ながら変えていく。
中指をいれようとした時、眉間にシワが寄り一瞬だったがウッスラと目が開いた。
マズイ―――
私は全ての動きを止めた。
しばらくすると目が閉じられスゥスゥと規則正しい寝息が聞こえホッとした。
今宵はここまでにしよう…
体を清め、衣服を着せる途中で太ももの内側に1夜に1つだけと決めた所有印を刻む。
私だけのモノだという証が増えていくことに幸福を感じた。
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