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第3話
窓際の真ん中、俺の席からはグラウンドが見える
今はA組とB組がサッカーをしてる
ゴールが決まり彼はチームメイトとハイタッチをして笑ってる…
多分笑ってる…
笑い顔を作ってる…
俺にはそれが痛く感じた…
初めは少しの違和感だけで笑ってると思ってた
友達とわいわいとしながら廊下ですれ違う時ずっと見てた…
目は笑っていない…
そんな彼を目で追ってる内に彼を探すようになり彼を好きになっていた…
彼は俺とは違う普通じゃない。
才色兼備、運動も勉強も容姿も…
俺からしたら高嶺の花…
違うか…同性…全く手の届かない届く事の無い花
でも俺の目に映るだけで良いんだ…
彼の目に映らなくても…
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