44 / 338
41
「顔、ぐちゃぐちゃだね」
「や、あぅ……」
ペロリと亀頭を舐めた玲が、陰嚢を緩く揉んでくるから、遥人は余計パニックに陥りバタバタと脚を動かすが、膝から折り曲げられた状態で縄に縛られてしまっているから、抵抗と呼べるような動きにはまるでなりはしなかった。
「今日は、遥人が上手に射精出来たら終わりにしようか」
嫌だという言葉が喉までこみ上げてくるけれど、それを言えばどうなるのかが恐ろしくて声にはならない。
「忍、ローション」
「どうぞ」
この二人の関係性も遥人には分からないけれど、そんなことを考えている余裕すらすぐに無くなった。
「こっちは後で可愛がってあげる。今日は……」
「やっ……あ」
名残惜しげにペニスをツッと撫でた指が、アナルの縁へと移動する。
堀田が渡したローションの蓋を見せ付けるように開いた玲は、滑りを己の指へと纏わせ、まだ固いままの遥人のアナルへたっぷりとそれを垂れ流した。
「……っ!」
「遥人、大雅とはどこまでしたの?」
続いてされた質問の意味が分からず遥人は首を振る。どうしてここで大雅の名前が出てくるのかが分からなかった。
ともだちにシェアしよう!