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「あっ……や、いやっ」 「気持ちいいってこと?」 「っ! ……も、やめてください」 自分の意志とは関係なしに、腰がカクカクと上下に揺れる。嫌悪感しか無いこの行為が、気持ち悦くてたまらないなんて、おかしいことだと思うけれども、そんな感情も徐々に薄れて頭の中が朦朧としてきた。 「はぅ……ん」 たまらずあえかな声を漏らせば、啄むようなキスをされ、頬をベロリと舐められる。 「あー、かわいい。早く中に入りてえ」 「まだ駄目だ。女のと違って本来入れる場所じゃないって言っただろう。ちゃんと解してからじゃないと、また怪我させて当分出来なくなるぞ」 「それは困る」 「……アッ」 諭すような堀田の声に、真顔になって答えた玲が急に指を抜いたから……喪失感に思わず喘ぐと、そんな遥人を蔑むように二人が笑う気配がした。 第一章 終

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