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 僅かな時間、動きを止めて会話をしていた彼らだが、遥人の異変に気付いた玲が、「代われ」と短く堀田へと告げ、口からペニスを引き抜いた。 「う、うぅっ」 「コイツ相手に勃たせるのも、楽じゃないんだけど」 「こんなに可愛いのに? お前、目がおかしいよ」  聞こえてはいても会話の中身は頭に入らず、次々溢れる涙の幕で彼らの姿も良く見えないが、ガタガタと震える自分の体が熱を帯びてくるのは分かる。  ――いや……だ。  この熱は、嫌というくらい知っていた。  いつも、彼らに嬲られ犯される時は決まって体が変になる。催淫剤と呼ばれるクスリを使われていると分かっていても、内側にある淫らな部分を暴かれるのは屈辱だった。  しかし、抗ってみようとしたところで、快楽に弱くなった遥人が、まともな意識を保てる時間はかなり短くなっていて――。 「遥人、こっちだよ」  玲に両方の手首を掴まれ、自身のペニスへ誘われる。 「ん……うゥっ」  そして、開口具で開きっぱなしにされた遥人の口腔内へは、半勃ちながらも質量を持った堀田のペニスが入ってきた。

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