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「ん、んぐっ」
――きもち、わるい……のに。
コンドーム特有の引っかかりのある感触が、遥人の小さな口腔内をみっしりと埋めていく。気持ちが悪い筈なのに、上顎を擦りながら喉奥を満たしていく熱に、ゾクリと背筋を這い上がるような愉悦を覚えて腰が揺れた。
「遥人のココ、気持ちよくなってるね」
「ふ……くゥっ」
玲に促され握らされた自分自身の小ぶりなペニスは、遥人の意志とは裏腹に……はちきれそうに勃っていて、触れた瞬間爆ぜそうになるが、それが許されるはずもない。
「んっ……うゥっ」
ガタガタ体を震わせながらも、根本の戒めをなんとか解こうと爪を立てて引っ掻けば……「痛い」と玲の声が聞こえて遥人の頭はパニックになった。
「ぐ、ぐゥっ……んゥっ!」
大変なことをしてしまったと、焦る心とは裏腹に……自身を扱く指は止められず、口腔内で育ったペニスが喉奥を緩く突く度に、愉悦を感じた薄い体がベッドの上で大きくしなる。
「ん゛っ、うぅっ!」
――こわい……たすけ……て。
もう、自分の体がどうなっているのか分からなくなってしまっていた。
「イきたい?」
ペニスの根本を掴んでいるのが、玲だという簡単なことすら頭の中に浮かばない。だから、遥人は右手をペニスから離し、玲の声が聞こえる方へと、助けを求めて腕を伸ばした。
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