「っ！　……んぅ」 　後孔の中で玲の指が再び動き出したため、そこから生まれた疼きと熱に遥人の腰が自然と揺れる。 　クチュクチュと中をかき回され、浅い場所にある気持ち悦い場所を爪で軽く引っかかれれば、悲鳴にも似た嬌声が……遥人の喉を震わせた。 「や、ああっ……れい、れい」 　それから、時間をかけて一本ずつ中の指が増やされていき、鋭い愉悦に意識が何度も飛びそうになるけれど、その都度玲が「遥人、起きて」とペニスのブジーを抜き差しするから、果てることのない快楽の中、玲の腕を必死に掴んで「たすけて」と遥人は縋った。 　もう、呂律もうまく回らない。 「いく……イッてる……れい、たすけ……」 「遥人は俺が好き？」 「すき……れいが……すき」 「かわいい。子供みたい」 　クスリと笑った玲が遥人の喉の辺りへと唇で触れ、そのままチュッとそこを吸いながら後孔の指を引き抜いた。 「あぁっ」 　食(は)むものを無くした後孔が……ヒクリヒクリと開閉するのが自分自身でも良く分かる。 　無自覚のうちに腰を浮かせ、「もっと」と強請ってしまった時には、羞恥よりも快楽のほうが遥人の中で勝(まさ)っていた。 「ごめん、もう抑えられない」 　　 　切羽詰まったような低音が遥人の鼓膜を揺らした刹那、ピトリとアナルに触れた切っ先がそのまま中へと入ってくる。 「んぅ……ひっ、アッ、アウゥッ！」 　襲うのは、引きつるような痛みと強い圧迫感。 　この感覚を体は覚えているけれど、久しぶりに受け入れる長大なその質量に、えずいた遥人の唇からは悲鳴にも似た嬌声が……抑えきれずに上がってしまう。 「あ、アアッ、あっ……ん」 　そのまま……奥まで一気に穿たれたうえに何度も腰を打ち付けられ、同時に胸の小さな尖りを舌と唇で愛撫されるうち、休むこと無く注がれる愉悦に遥人はもう……訳がわからなくなってしまった。 「も……いく、いきたい……れい、れい」 「いい子だから、もう少し我慢して」 　寸断無く射精感に襲われているけれど、尿道を塞ぐブジーが邪魔で、望む絶頂を迎えられない。 「れい、おねがい……たすけて」 「ダーメ」 「いじわる……しな…で」 「ごめんね遥人。もう少しだけ……可愛がらせて」 　たまらなくなった遥人は自身のペニスへと触れて扱こうとするが、玲が甘く囁きながら遥人の手首を掴んでくるから何も出来なくなってしまう。