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辛い現実
僕は今から自殺する。
看護学校の屋上で星空を見ながらそう覚悟を決めた。
「クソ橘を死ぬまで呪ってやる……地獄の果てまで」
橘先生は僕の担任教師……前も留年してからもずっと。
基礎科目と専門の知識の成績はクラスで1番、でも看護技術は苦手な僕。
たくさん練習をして技術試験を受けて合格したはずが、なぜか再試験にされる。
それはベテラン教師のあいつが僕を嫌いだから。
それに、進級に必要な実習の担当教師になったあいつは達成不可能な目標を課し、出来ないと叱責する。
「あなた、一生看護師になれないわよ……私がさせないから」
向いていないと言われた方がまだましだ。
そのせいで2年目の1年生になった僕をあいつは追い詰め続ける。
新しいクラスの男子は僕1人……女の園だ。
だから、それを味方にして無視をするようになった。
誰も組んでくれないから技術の練習さえ出来ない。
授業すらままならなくなった僕にピリオドを打ったのは再実習で潰れる夏休み。
記録の山を寝ずに書いたのに、全否定をして書き直しをさせる。
患者さんに悪いイメージを吹き込むのも加わった。
「イヤなら死になさいよ」
わかりました、初めて言う通りにします。
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