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第3話 焦らしプレイなんか求めてねーよ!
イヌは反り返った自分のイチモツをさすると、誇らしげに言った。
「ほら、どうだ! じいさんのより立派だろ!!」
「え!? ……う、うん」
言えない! おじいさんのほうが大きいだなんて!
確かにおじいさんのよりは、長いんだけどさ……太さが足りないような。
あとね、俺は、おじいさんのみたいに太い血管が浮き出た黒々としたのが好みなんだよねぇ。
「ははは、あまりのスゴさにびっくりしたか! ほら、尻をこっちに出せよ。後ろを向きな!」
「え、後ろ?」
「俺はヤるなら、ワンワンスタイルって決めてるんだよ! あー、なにか支えにするか? 四つん這いになってもいいぜ?」
「それじゃあ、ほんとのイヌじゃないか!?」
「イヌじゃねぇよ、ワンワンスタイルだよ!」
ワンワンってイヌの鳴き声じゃなかったっけ?
……は、あまり文句を言っちゃいけない! 俺は血の通った棒が欲しかったんだ! 早くしないと、桃尻がひからびちゃう!
「それじゃあ、よろしくお願いします!」
俺は木に手をついた。イヌが俺の着物の裾をめくる。イヌの吐息が俺の桃尻にかかる。それだけで、これからはじまる、めくるめく快楽を俺は期待してしまう。
早く早く早く。早く早く早く。
挿れて挿れて挿れて。
つーか、挿れろ挿れろ挿れろ!
「……おまえ、ほんとにじいさんとヤってたのか?」
「そうだよ、毎晩特訓したんだ!」
「それにしては、薄桃色だな……ここ。ウマそう!」
「え……や、や、あぁ、ん」
湿ったものが俺の桃尻に……なんだこれは……窄まりに合わせて尖らせた、なにかが入ってくる。
「ちゅ、ん、いちお、う、唾で……慣らし、ておくか……ん、ん」
「やだ、やだ……あぁ」
くそ、イヌ! ひとおもいに、おまえのを俺の桃尻にぶっさせよ! 焦らしプレイなんか求めてねーよ! イヌ! おまえがお汁を飛ばせば、解決する問題なんだよ!
……と、文句を言いたいのに。
「あぁ、ん、や、やだぁ」
……俺の桃尻は、よっぽど飢えていたようだ。舌で唾液を注がれるだけで、下腹部が震える。
汁ならなんでもよかったのか、俺は?
「おじい、さんなら……もう挿れて、くれる……のに、あぁ、ん」
「……ん。へえ、前戯は、やらないんだ……あの、じいさん……ちゅ、くちゅ……じゃあ、俺のほうが、うまいな……」
「え、なんで? ……ひ、あぁ、あ!」
イヌが俺の桃尻から顔を離した。太い指が入ってくる。
ぐちゅぐちゅ、という音が響いた。
「やぁん、早く、挿れてよぉ……!」
「焦るなよ……」
「いいーから、挿れろよ! おまえの細長チン○をよぉぉ!!」
「あぁん!?」
「イヌ、ほんとは自信ないんだろ?」
俺は、おじいさんから教わった戦術を使った。
秘伝! 怒りの肉棒錬成術!
「いるんだよねぇ。肝心の本番が短い男。すぐにお汁が出ちゃうガマンできない奴! だから、挿れるタイミングをわざと遅らせて、誤魔化すんだよねぇ」
「お、おまえ……なに言って……!?」
「イヌもそういう類の男なのかなぁ?」
「んな訳、あるかぁぁぁぁ!!」
イヌは俺の桃尻から、指を引き抜いた。
「調子に乗るなよ、ももたろう! いくぜ!」
「ぷっ、挿れる前にイっちゃうの?」
「そういう意味じゃねぇよ!」
おじいさん! 術が成功したよ! これで、あっついお汁がもらえる……って、あ、あれ……?
イヌのイチモツが入ってきたのはいいんだけど……。
「え、え……こんなに、奥まで……え? まだ……?」
「く、きつ……だから、慣らすって、言ったんだよ! おまえの尻がどうなっても……く、知らねえからな!」
「あ、あ、あぁ……」
「締めんな! 力、抜け!」
「無理無理無理! 入んない入んない入んない!」
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