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08※
「よし、イイコ」
「ぁあ……っ!」
頷くのを見届けると、三初はまたしっかりと勃起し始めている俺のを、褒めるようにズチュッ、と強くこすり上げた。
その粘液で濡れた手を、俺の下腹部にグッとあてがう。
「中にキテるでしょう……? 今どこかな、ここ?」
「ぐっう、ひっ……! あ、あるから、あるから押すなテメェ……っ」
そうされると体の中に埋め込まれた怒張の存在を苦しいほど感じて、俺は悲鳴じみた呻き声を上げた。
「ククッ、腹の上から押さえつけると、中がぐるぐる動いて絡みついてきますよ。先輩は? どう? 言って?」
けれど三初は愉快そうに眺め、いっそうグリグリと触れながら閉じた肉を拡張していく。
「ンッ……な、中にあんのが、わかって、気持ち悪ぃ……っも、もうこれ以上奥には、入らねぇ……っふ、っ……」
「はっ、まだ入るじゃないですか。先輩、嘘ばっかり」
嘘じゃねぇ、嘘じゃねぇって……!
ググっと三初が更に奥へ進めると、半分でもう無理だと思ったモノが三分の二ほど俺の腹の中へぐっぷりとハマリ込んだ。
俺が怯んで唇を噛むと、三初は内ももをパシッと叩いてやめさせる。
そうされると叱られているようで、声を我慢するのを恐る恐るやめるしかない。
体が力んでギチギチに内壁を食い締めると、入ったままの結合部をツツ……と指でなぞって、そのまま濡れそぼった陰嚢や陰茎をやんわりと揉みこむ。
「はっ……うっ……三初、デケェ、苦しいし……っは、ぁ、っなんか怖ぇ……っぅ、う」
「先輩、普段怖いものねぇって顔してんのにな……フッ、こわいの? ね、もうすぐ、全部入るけど……?」
「あ……っぁ、ん、んっ……こ、怖ぇ……のに、き……気持ち……いい……?」
「上等……っ」
一度ズルッ、と腰を引かれ、グリュッ、と強く深く、怒張が突きこまれた。
尻に三初の肌が触れると、俺ははっ、はっ、とままならない短い呼吸を繰り返す。
「ふ、あ」
熱く太い大きなものが、俺を頭まで串刺しにしているような感覚を残して、トク、トク、と脈打っているのが、わかった。
はっ……全部、はいっ、た……ってことは、俺、職場の男の後輩と、セックスしちまってんのかよ……。
ほんの数十分前の俺なら頭を抱えて三日は部屋にひきこもっただろう。
それほどの案件だ。しかも誰もいない職場で、仕事放置して。普通にやべぇ。
呆然とか細い息をもらしてぼうとし、ピタリとくっついた下半身を眺める俺を満足そうに見下ろす三初は、ぐっぐっと俺の腹を押さえてニヤリと口角を上げる。
「腹の中いっぱいに男咥えこんで……萎えてないじゃないですか、ド変態先輩」
甘く揶揄い混じりの声色で告げられたそのセリフにカァ、と燃え盛りそうなくらい頬が赤くなる。
一度は挿入に萎えた俺の陰茎は、再度三初に育てられ何度か刺激されながらだからか、あれほど嫌がっていたのに蜜を垂らして勃起していた。
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