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 なんだよその鈍器はッ。俺のケツが見るも無残になること請け合いじゃねぇかッ。  クソ、最悪だ。是非殴りたい。  震え上がって必死に首を振り、全力で怖気づく。 「絶対嫌だッ、それ挿れてどうしろってんだ……!? 俺は腹が減ったって言っただけで、物理的に満たせとは言ってねぇんだよッ」 「はいはいどうどう。まず一つね」 「っ、ぅあ……!」  怒りと恐怖が同時に襲い怯える俺を三初はそれはそれはいい笑顔で堪能し、そんなもん入らないし嫌だやめろ鬼畜野郎と必死に吠える様をイキイキと嘲って強行する。  ビー玉サイズの玉が入れられ、ローションがグチュ、と音をたてた。  続けて押し込まれるビーズが、俺の言葉を奪っていく。 「ンッ、く」 「先輩にこれ全部挿れたら飯食いに連れてってあげますから。モーマンタイ」 「問題しかねぇ、っぐ、ぅ、ヒ……っ」  もう一つ、もう一つ。プチュ、と玉が入り込む。背筋がゾクゾクと粟立つ感覚。ダメだ、スイッチが入る。  クソ……こいつに触られると最後にはこうなるから嫌なんだ。  指で嬲られるのとは違う無機質な拡張に、そこへ挿れられる快感を覚えきっている体が、否応無しに抵抗を止めさせる。  自分で自分に呆れてしまった。内壁を押し広げたビーズが、前立腺を擦るのだ。 「ふっ……あ、くっ……」  ズプ、ともう一つ。 「ン……ッ」  括約筋を押し拡げて体内に入り込まれるたび、無意識に声が出る。  だんだんと大きくなるビーズが前立腺を潰したままで、そこで動かれると、染み出す快感で我慢ならない。 「は……ん…ん……」  溺れそうなくらい滑りを含んで泥濘んだ窄まりへ次々と押し込まれるビーズが、腹の中でゴツゴツとぶつかり合う。  う……未知のオモチャで嬲られるのなんか御免こうむると思っていたが、これはなかなか……イイ、のか?  別に俺自身の性能をアップする調教ではないし、ありかもしれない。  気持ちが良ければ流される性質と快感に媚を売るように開発された体が、そろって〝降参〟と手を挙げてしまった。  我ながらチョロいが、もうそれでいい。開き直るぜ。  俺は気持ちいいならよしだ。なんか文句あんのか? 「ん……あ、……は、ん……」  緩く瞼を閉じて不規則に襲う異物感に浸ると、一粒ごとに増える圧迫感で、奥のほうからジワリジワリと襞が熱を持ち始めた。  火照り始める内壁を擦られると、いつもより痺れるような快感が滲むような気がする。無機質なオモチャに嬲られて、勃起しそうになるそれを耐えるのが大変なくらいだ。 「ぅ、うっ……っ」  一番大きなビーズが窮屈そうにみっしりとビーズを呑み込んだ襞を割り開いて、ズプリと押し込まれる。  あまり時間をかけることなく、とても全部呑み込めそうになかった全長を中に収め、息を吐く。  これでようやく趣味の悪い遊びから解放された。そもそもなんの罰ゲームだっつの。 「ね? 大丈夫だったでしょ」 「は……このやろう、大丈夫じゃねぇ、ん……くそ、ちょっと勃った……」 「ふっ。マジでケツの感度イイな、先輩」  シートベルトを解かれながらニヤリとそんなふうに辱められ、好きでそうなったわけじゃねぇわと声を大にして言いたくなった。  起き上がるために腹筋に力をいれると、中のビーズ同士が擦れあって吐息混じりの声が漏れる。  不貞腐れたフリをして誤魔化す。  反応し始めている屹立が、ピクン、と脈打ち、僅かに硬度を増した。  これは……まずい。

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