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「あ、っそこ、やめ、つ、抓られる、気持ちよく、な……っや、ぁ、ひぃ…ッ」
「ん、そうそう」
「服と、擦れるのが、ぁッ……いいか、ら、っひ、あ…っ」
どう気持ちいいからやめてほしいのかを、教えられたとおりに言った。
強く抓って引っ張り虐めた後、手のひらで胸筋ごと揉みほぐすように擦られる。
そうされれば布地で尖った乳頭が捏ねられ、たまらない心地良さに襲われてしまう。
「ぁっ、あ…っ挿って、刺さって、る……っ奥も、手前も、っイイ……っぐ、ん…っ」
「っ、ふ……」
おかげで自身を慰める手の動きが激しくなり、俺は切れ切れに喘いで中を締め付け、三初のものに奉仕した。
紅潮した頬を震わせ、三初が息を詰める。
コイツも感じてるのか。俺が動くと、気持ちいいんだ。
(だったら、もっと……)
射精できないもどかしさと、内部を責められて出さずにイキそうな絶頂感に支配され、脳がぼやけた。
トントンとテンポよく体を揺する。
もっと激しく動けば、三初は気持ちがいい。一緒になら、俺はイッてもいいはず。
久しぶりにするセックスで我慢なんてしたくない。
ただこいつを感じたくて、俺を感じてほしい。
「はぁ……っ、ぁっ、ひ……っみ、はじめ、い、いつ、ィっていい……?」
「ふ、それ、着けててもイケるんですよ、ね。もっとココに溜めたら、出せますよ」
「すぐイキたい……っむ、無理っ…いかせ、て、くれよぉ……っ」
俺は自分を慰めながら泣きそうになって三初に片腕で抱きつき、動きながらも縋り付いた。
ドクドクとせき止められたものが限界を迎えそうな感覚があるが、もう一秒足りとも我慢したくない。
汗が滲む額を三初の肩口にグリグリと押し付ける。尻を振り、中でも甘えて強請った。
「もうちょっと、でしょ? もう頑張れない? ……っ動き、エグいって……、は、っ」
「が、頑張れ、ね……っ、ひっぐ、ゔ……! き、昨日からずっと、触りたく、って…っおれ、我慢してたから……っも、できない、みはじめぇ……っ」
「ん、っ」
泣いていないけれど、泣きそうな声ではあった。
ざらついた猫なで声で許可を求め、熱い杭をギュゥ、と締め付ける。
だって昨日俺は、風邪を引いた三初が弱って、甘えて、好きだという感情を強められてしまった。
そして今日も一日甘やかして、気だるい時間を過ごし、頼らせて、昔話も聞かせて、してもらって、いっぱいいっぱい。
だから風邪を引いているとわかっていても拒否できなかったのに、ここへきて我慢なんてできっこない。
粘膜が薄いゴムごしに擦れ合う音が腰を振るたびにグヂュ、と響き、握った屹立はしくしくと泣いている。
「イキてぇよう……」
噛み付いていたせいで薄く歯型が付いていた首筋に、チュ、とキスをして強請った。
すると三初の手が俺の胸から離れ、腰を掴んだ。
ズズ、と絡みついた肉を振り切る動きに、俺は自らも腰を浮かせるが、抜かれるのは寂しくて嫌だ。
「久々だからかね……ヤバいな」
「抜くのは、嫌だ、挿れてて、って……っ」
「あー……考えは一緒ですが……俺はメンタル距離感縮まっちゃうと、いじめっぽく構いたくなっちゃう性なんです、よ」
「っ、ゔぁッ!」
ゴリッ、と内側から肉をかき分けて潰すように、思いっきり強く打ち付けられた。
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