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 それから本能に任せた勢いで俺は裸に剥かれ、宣言通り、ヒィヒィと鳴かされるハメになった。  普段は俺が強請っても挿れてくれないほど、前戯と愛撫を調教と結びつける三初だ。  けれど今日は本当に忍耐や理性が吹き飛んでいるらしく、入口だけを解して強引に挿入された。  狭窄な肉穴を掘削する怒張に背後から貫かれ、俺は背を仰け反らせて喘ぐ。  力の抜き方はわかっていても、三初のそれは太く長いため、腹の中へ受け入れることには苦労するのだ。  ローションの滑りを借りて深く呑み込むと、間を置かずに小刻みで早い律動が体内を襲った。  腰を掴む手が、肌にくい込む。  余裕のない交尾だ。 「んぁ、あぁ……ッ! キツ、く、るし、ヒィ……っ」 「やばいな、これ……はっ、全然もたねー……っ」 「ひゔ、んぅ、み、はぁ、あぁ、あ、ぁ」  結合部からグチュ、と注ぎ込まれたローションが泡立ち溢れた。  媚肉を掻き分け隅々まで貪られる俺は、獰猛な獣が自分を食い散らかしているのではないか、と錯覚を起こしてしまう。  熱の篭った体は、歓喜にうち震えるのだ。  言葉がうまく紡げず、目の奥で星が散った。  強引なセックスなのに、嫌じゃない。  むしろ気持ちいい。  三初に乱暴されるのが気持ちいい。  一度目はただただ交尾のように犯され、ラテックス越しに脈打つ勃起が俺の中に白濁液を注ぎ込む。 「うぁ、あぁ、ぁ……っ」  久方ぶりに感じる熱量にブルリと身震いして、張り詰めた雄からコプ、と蜜を滴らせた。  ゴムに阻まれているのが少し不満だ。  俺だって、直接注いでほしい。  三初の全部は俺のなんだから、これだって俺に所有権がある。  いつも中に出すと咎めるのは、無為な行為で内側から染められていくようで、体がおかしくなるからだ。  意味などなく面倒なだけなはずなのに、喉の奥が甘やかに戦慄く。  興奮してしまう自分が恥ずかしいだけ。  だから、俺の中を情欲で満たしてほしい。  汗ばんだ肌を震わせて痙攣する俺を再度貫く二度目も、呼吸のままならない激しい行為だった。  三初は俺の手を掴み、手綱のように後ろに引いて仰け反らせる。  強く腰を打ち付けられると、根元まで突き刺さる屹立が腹筋の内側を押し上げ、苦しさに咳き込んだ。  それでも俺は臓腑が溶けるような情欲に喘ぎ、粘膜は焼け爛れていく。 「あ〜……、は、先輩こんな、なんか、生きてるだけでエロく見えるんですけど……? だから、顔見たくねぇのに、背中でやばいから、ね」 「ん……っぁ、ぐ、みはじめ、あっ」 「俺の脳みそ、下半身になったんですかね……? そうか先輩、俺のこと狂わせるフェロモンでも出してるんですか? そうでしょ……っ?」 「ひ、ぁ……っそんな、した、気持ちぃく、て、んっ、腹の中、やぶれちまう、ってぇ……っ」 「いいよ、もっと気持ちよくなってください。突き破ってもどうせ抱くし。マジで、はっあー、無理、いやほんと、無理、全然無理。無理無理」 「あっ? みは、ぁ、なんでむり……っい、イク、ひっ、あ、ぃっ」  ベッドが軋むほど大振りな突き上げは、一突き一突きが深い。  三初は要領を得ない言葉を投げかけ、熱の篭った含み笑いを漏らした。  本気で俺を抱くことしか考えられないらしい。  頭が回っていないのか、言葉も飾りっけのないものだ。

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