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【先輩は綺麗でいながら 12】 *

◆fujossy様ユーザー企画投稿作品 ★「絵師様アンソロジー夏」7月6日19時公開!★ 【キーワード】 ①プール ②読書 ③先輩後輩  俺は浅水先輩にしがみついたまま、小さな声で囁く。 「……今日は、そのままが……いい、です」  俺の【お願い】に、浅水先輩がきょとんとした顔をしている。 「……はっ?」 「ちゃんと、洗いました……から」  ナマでした回数は、数回しかない。  両親がいない日に浅水先輩の家に泊まって、物凄く丁寧に後ろを洗われたとき。そういうときにしか、ナマではシない。  俺がそこまで、丹念に慣らしてきたこと。自分自身で洗ってきたことが、予想外なのだろう。浅水先輩はただひたすらに、驚いている様子だ。  このままこうして、くっついているのも嫌ではないけれど……っ。  ──俺の体はもう、限界を迎えている。 「──お願い、します……っ! もう、欲しくてたまらないんです……っ」  ──早く、浅水先輩とひとつになりたい。  普段なら絶対に、こんなねだり方はしなかった。恥ずかしいし、なんだったら頼まれたって言わないと思う。  だけど……こうやって触れ合えるのは、久し振りで。  ──本当は大会のための練習期間は……少し、寂しかった。  だから、いつもより素直になれているのかもしれない。……なんて、頭の片隅で自己を分析する。  浅水先輩は少し悩んだような素振りをしたが……やがて、小さく頷いた。 「……分かった」 「ひ……っ!」  指が引き抜かれたかと思うと、腰を引き寄せられる。驚いて声を上げると、腰を持ち上げられた。 「痛かったら、遠慮と我慢をしないですぐ言うように」  学校指定の水着を下ろして、中から太くて立派なものが視界に映る。  ──俺相手に、こんな……っ。そそり立った浅水先輩のモノに、目が奪われた。  ……それもそうだろう。それは、どれだけ俺に興奮しているかという……証、なのだから。  持ち上げられた腰をゆっくりと下ろされ、浅水先輩のものが尻穴にあてがわれる。 「んっ」  先端が触れただけなのに、体が跳ねてしまう。触れたところから伝わる熱に、溶けてしまいそうだ。 「好きだよ、岡本。可愛くて、堪らない」 「ん、んっ」  想いを伝えた唇が、重ねられる。くぐもった声を上げた、丁度その瞬間。 「──ッ!」  一気に。浅水先輩のモノが、奥深くまで……突き刺された。  ついさっき『痛かったら言うように』なんて、俺のことを心配してくれていたのに。そんな発言をした人がする行為とは思えないほど、乱暴だった。  目の奥が、チカチカする。熱くて太くて硬いものが突然押し込まれているからか、息が苦しい。  なのに、痛みは……ない。  俺は今、浅水先輩と……エッチを、しているのだ。  女子生徒に、キャーキャー言われて。水泳部員からも信頼されている、浅水先輩が……。  ──今は、俺だけを見て。  ──俺に、興奮しているんだ。 「岡本……っ」  エッチをして。  快感に顔を歪めている浅水先輩を知っているのは、俺だけ。  ……その事実が、言葉では形容できないほど嬉しい。 「締め付けが、凄い……ヤバイ」 「は、恥ずかしいことばっかり、言わないで……っ」 「とか言いながら……今、締め付けたでしょう?」 「し、知らないですっ! あっ!」  ズルズルと、引き抜かれていく。  久し振りの【犯されている】という感覚に。……背筋が、ゾワゾワした。

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