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第10話

永遠を誓われたりしたら、まあ、それなりにいい気分にはなる。 重なる唇から注がれる唾液は、いつにも増して甘く感じているのは、この行為がただの栄養摂取だけのモノではないと思っているからだろう。 まあ、オレもまさかこんなスーパーイケメンで人間ではないとはいえ、男と添い遂げることになろうとは思ってもみなかったが。 「蘇生した時に、すべての器官も元の通りにした。だから、お主はゾンビなどとは違うのだ」 囁くように告げられて、下腹部をゆっくり撫でる。 器官を直すついでに、子宮を作ったのだと大真面目な顔で言われて、脚をぐいと横に開かれれば、やっぱり恐怖のようなものが湧きあがる。 男として、やっぱり掘られるのは避けたかったよなあ。 まあ、一度決めたことは……やり遂げねえとな。 でも、痛いんだろうなあ。 「大丈夫だ……。きちんと体をほぐせば痛みはないはずだ。我の手からこのように潤滑剤を出して、ゆっくりと開いていくからな」 ドヤ顔で目の前で掌からどろどろとした粘液を溢れさせて、にっこりと微笑むグラシーモにオレは毒気を抜かれて、呆気にとられるしかない。 掌から宝石を出した時は別の意味で感動したが、今の状況を考えると笑うのを堪えるので精一杯である。 まあ、オレの体を気遣ってくれてのことなので、有難い話なのだ。 そうなんだけどな。 ぬるっと入り込む指先の感触に、ぞわりと体が震えるがグラシーモの背中に腕を回してぎゅっと目を瞑った。 人間とは違って、魔王の子供は3か月で産まれる。 しかも胎生ではなく卵生なので、オレは恥ずかしながら卵を産む羽目になった。 こういうことは事前に教えてほしかったが、教えてもらったところで、産まない選択はオレにはなかったなと思う。 腕の中でスヤスヤと眠る赤子は、人間の赤ん坊と大差ない。 綺麗な顔をしているので、どうやらグラシーモに似ているようだ。 「シュウスケ……子供の世話ばかりで、我と戯れてはくれぬのか」 子供が生まれてから、子ども返えりしたのかグラシーモはかなり甘えてくるようになった。 「はいはい。グラちゃん。一体何して遊べばいいんだよ?」 オレは手を伸ばしてグラシーモの頭を撫でると、綺麗な顔にふっと笑みを浮かべた。 そして、オレの膝の上に頭をのせて、そのままずっと撫でていてと可愛らしいことを言いだした。 「子供が増えたら、オマエにもっと構えなくなるぞ」 「……それは困るな。ならば、十年ごとに子供をつくることにしよう」 永遠に生きる魔王は、そんな可愛らしい提案をするので、オレはぷっと吹き出して、是非そうしてくれと呟いた。

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