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2ー8
もう、ご愁傷様って言葉しか出てこねぇよ。
「深李さんを諦めると捉えて宜しいのですか?」
「はい…」
克樹の質問に即答する海凰は、にっこりと微笑む。
「…海凰殿が興味を抱いた相手とは、何処の御曹司です?」
ちょっ、直球投げすぎだ!!!
御曹司じゃなかったら、どうする。
俺が内心焦る中…。
「――…何故、御曹司だと解るのですか?」
「直感ですよ。それに、海凰殿が一般の男性で、彼方系の方に興味を示す事はないでしょう。一般の男性は既に若い頃、味わった感じがしますし…。だとしたら、御曹司か上の立場に立つ人間しか残されていません。話から察すれば、相手は権力を握っていて…尚且つ、美しい美貌の持ち主。深李さん以上に一筋縄ではいかない故に…若い男性」
「…」
相手の詳細を聞いた訳でもないのに、コイツは其処まで読むとは。
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