性格は歪んでいるとはいえ、恋愛対象として見做す相手が現れた場合はツンが九割に対してデレが一割の可能性が高い。 今時の表し方ならそうなるんでしょうけど。別に恋愛スキルが無いとかじゃなく、見向きもしなかっただけ。 言い寄る相手が居ても眼中に入れなかったと言えば正しいか。 それくらい…恋愛という恋愛をしなかった人間ですからね。玩具と思いながらも心では正反対なんでしょう。 よくよく考えれば、倉科家の若君は漣のタイプ。 あれ…絶対的に漣が落ちますよ。 私は傍観者側で居る方が利口だと思うんです。漣が彼に落ちていく様を見ながら、ほほくそ笑むのです。 漣も良い年齢だし、とっとと身を固めたら良いんですよ…。 「従兄弟の門出に…遊戯するのは勿体無いか…」 遊戯しているのバレたら従兄弟に殺され兼ねない。 漣から倉科家に赴いたのなら一波乱起きそうな予感がする。あの人…綺麗に対応してくれますかね。 心配する必要は無いと思いますが、万が一を考えたら心配になります。