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私がオジサンなら、貴方は餓鬼ですね。

【天美side】 思い出すだけで笑ってしまう。 倉科家の若君に逢えるなんて運が付いているとしか言えない。いやぁ、漣には感謝しないといけません。 何ですか、あの屈託のない曲がり具合。 同類じゃありませんか。 鳴呼、類は友を呼ぶとは当たっている… 。 『すみません、急に放心状態になりまして…。送りに来ました…』 『いえ、此方こそ…態々すみません』 『織 漣様には今日の事は忘れる様…仰っておいて下さい…』 あの時、龍華家で何があったかは知らない。漣自身も頭を横に振る一方で詳しく教えてくれないんですよね。 「はぁぁ…」 非常に気になる所です。 それに、漣の態度も少しばかりおかしい感じがするんですよね。

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