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※第25話
最初は固く閉じていた入り口もだんだんと呼吸に合わせることが出来るようになったのかゆっくりと開き始めた。
一番太いカリ首のところが全て埋まる。
「……っぁ、く……」
「……はいっ、たぁ……っ」
ホッとしたような、泣き笑いのような顔でユキオが呟く。
あまりの可愛さに胸がギュウッと締め付けられる。
あっぶねぇ……!
持ってかれるところだった。
正直締め付けが強すぎて痛いくらいだ。
しかしそれとは関係なくユキオの嬉しそうな表情だけで持ってかれそうになった。
せっかく頑張ってくれたのに暴発して終わったのでは目も当てられない。
そこからゆっくりとユキオが腰を落としていく。
「も、ぜんぶ……入った……?」
「んや、まだもう少し」
多分大きいからかなり辛いはずだ。
それでもユキオはそっと触れながら確認するとゆっくり腰を落としていく。
痛みで少し萎えたのが逆に良かった。
じゃなきゃ頭が沸騰して無理矢理抱いていたかもしれない。
そうして時間をかけて俺たちはようやく一番深い所まで繋がった。
「ユキオ、お疲れさん」
「……ん、ぜんぶはいった……?」
「あぁ、入ったよ」
じっとりと汗ばみながらユキオが尋ねる。
後ろに力が入らないよう意識しているのかふっ、ふっと小さな呼吸を繰り返している。
汗で張り付いたサイドの髪を退かしてやるとユキオが泣きそうな顔で笑った。
あまりにも幸せそうな笑みにこちらまで嬉しくなる。
後ろを慣らすために繋がったままになりながら俺は何度もユキオに口付けた。
「……んっ、」
「……はぁ、ゆきお……好きだ」
「おれ、おれも……好きだよ……っずっと」
涙で詰まりながらもユキオがキスの合間に返事をくれる。
首に腕を回してぎゅうぎゅうと抱きついてくる。
あぁ、可愛い。
舌を差し入れるとそれに応えてユキオも積極的に自身の舌を絡めた。
絡んだ舌がぬるぬると滑って気持ちいい。
夢中になって貪っているとユキオがゆるゆると腰を動かした。
「……っく、」
突然の刺激に思わず声が漏れる。
それに興奮したのか、呼吸を荒げながらユキオは少しずつ動かす範囲を広げていく。
俺の肩に掴まりながら腰を動かす様はめちゃくちゃエロい。
「……たいが、きもちいい?」
「あぁ……、」
興奮しているせいかユキオの中は熱く絡んでくる。
さっきは痛いくらいの締め付けだったが、身体が慣れたのか程よい締め付けに変わっていた。
何度もユキオが腰を落とす途中、何か感触の違うところに当たる。
瞬間、ユキオの身体がびくりと強張った。
中も突然締まって思わず息を詰める。
ふるふると震える様子に一瞬思考が途切れたがどうやら前立腺に当たったらしい。
あぁ、ここなのかと俺はユキオの腰を掴むとゆっくり腰を動かした。
「ちょ、たいが……っ!」
「俺も動きたい……」
ゆるゆると動きながらさっき当たった場所を探す。
お腹側の、指が届くところ――。
うまく探せずどうしようか悩みながら徐にユキオのモノへ手を掛けた。
「ぁ、ン……っ」
刺激されてユキオのが立ち上がる。
すると中に硬い感触のところを見つけた。
「あった……」
「え、な……に……っ、ぁ……っ!!」
刺激にユキオが背中を仰け反らせる。
ぎゅうぎゅうと中もユキオの快感に合わせてうねった。
「ぁ……っ!あぁ!!」
「ゆきお……っ」
「や、深ぁ……っ!!」
ユキオが思わず矯声をあげるがそこからはもう止められずひっ掴みながら何度も腰を打ち付ける。
その度に上がる甘い声に気持ちが高ぶった。
がしりとユキオの背中に腕を回すと性急に正常位へと体勢を変える。
「あぁ……っ!!」
当たる場所が変わったからか、ビクンとユキオの肩が跳ねた。
真っ赤な舌が開きっぱなしになった口から見える。
片膝を肩に担ぐと腰を引き寄せて快感を追う。
「ぁ、たいが……すき……っ」
うわ言のようにユキオが繰り返し好きだと呟く。
「すきだ……すき…っ……ずっと、言いたかった……っ」
ポロポロと涙をこぼしながらユキオはただひたすらに俺への愛を呟き続けた。
泣きそうな、懇願するような表情に堪らなくなって深く口付ける。
「ン、ふ……っ、」
「……っはぁ、おれもすきだ……っ」
何度も前立腺を狙うとユキオの中が痙攣した。
限界が近いらしい。
「たいが……っも、おれ……っ」
「ん、一緒イこう…な……っ」
そう告げるとユキオのモノに手をかけた。
余裕もなくぐちぐちとしごき上げる。
「ぁ……っ、……あぁ!!」
「……っ!!」
ユキオのイった動きに合わせて中が痙攣する。
そのうねりに持ってかれて俺もユキオの中で精を吐き出した。
はぁはぁと互いに息を乱しながらゆっくりと中から引き抜く。
瞬間、ユキオの身体が痙攣した。
「ぁ……」
惜しむような、切ない声がユキオの口から漏れる。
思わずまた元気になりかけるがぐったりしたユキオの様子に全力で息子を宥めた。
隣に横たわりながらユキオを抱き締める。
「お疲れさん……大丈夫か?」
「ん、大丈夫……っ」
まだぼーっとしているのか、頬が火照っている。
可愛い。
にやけそうになるのを抑えながら俺は大事なことを思い出した。
「なぁユキオ」
「ん?」
「俺肝心なこと答えてもらってねーんだけど?」
そう、お互い好き合っているのは確認している。
だが、まだ一つ貰ってない返事があるのだ。
「俺と付き合ってください」
「……ふ、そっちが先だろう」
寝転がりながらくすくすと笑うユキオに頬が赤くなる。
「だ、お前が返事寄越さなかったんじゃねーか……っ!」
「ん、ごめんごめん」
ユキオは腕を伸ばすと俺を引き寄せ唇に小さくキスを落とす。
触れた唇の間からちゅ、と可愛らしいリップ音が鳴る。
「これからよろしく」
「おう」
あまりにも綺麗に笑うのでそれ以上の文句はすっかり忘れて、俺も恋人になったばかりの可愛い幼馴染みにキスを送った。
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