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せめて 抱きしめて〜起〜 2
下から突き上げるものが、ボクが一番感じる部分をぐりぐりと突く。
体が痙攣(けいれん)するように震える。
気持ち良すぎて、何も考えられない。
ただただ、ひたすら犯されることだけを、望んでいた。
「・・・ケツ穴がこんなに気持ちいいなんてね、知らなかったよ」
耳元で吐息がかかる。
「すごい締め付けてくる。君は天性の淫乱だね」
突き上げるスピードが上がる。
ぐちゅぐちゅになった穴が、嬉しそうに、もっと咥(くわ)え込もうと吸い付いているのがわかる。
それと同時に、目の前に立つ男がボクの頭を掴(つか)んだかと思ったら、激しく腰を動かしてボクの口を犯す。
喉の奥まで入り込んで、また引き抜く。また入る。
顔に腰が当たってきて痛い。
「くぅ・・・先生、こいつ犯(や)んの初めてなんだ」
「男とするのが初めてだよ」
「へえ・・・こいつ誰とでも犯るから、溜まったらまた犯れば」
「そうしようか・・・くっ・・・」
耳元でそんな会話が交わされる。
ああ・・・誰でも良い。
こうしてボクに触れてくれるのなら、誰とでも犯る。
その後は、二人とも集中して腰を動かし続ける。
激しいピストンに体が揺さぶられる。
全身が快感に満たされる。
二人の動きが止まる同時に、また、お腹の中と口の中に精液が注がれる。
ボクも、全身を震わせて、思いっきりイっていた。
汗と精液の匂いが充満している。
この気怠(けだる)いような感覚と、解放感、体の中の熱が好きだった。
その後、満足したようで二人ともボクを離すと、衣服を整える。
制服を着た男が、まだ動けないでいるボクに、
「じゃあ、またよろしくな」
そう言って部屋を出て行った。
「さてと、オレもそろそろ仕事に戻るから、早く行きなさい」
スーツに身を包んだ男は、ボクを一瞥(いちべつ)して、床に散らばっている精液を雑巾で拭いている。
ボクはゆっくりと体を起こすと、脱がされた下着と制服をかき集めて着替えた。
ボクは拭き終わって立ち上がった後ろ姿に、そっと近寄ると寄りかかるように、抱きついた。
「じゃあ先生、テストよろしくね。またさせてあげるから」
「わかってるから、早く行きなさい」
生徒とこんなことをしたなんて、知られたくないのだろう。
ボクはするりと先生から離れると、そのまま部屋を出て行った。
放課後の校舎には人がほとんどいない。
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