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第11話
リョウさんのおっきくて硬いモノが僕の穴の中を目いっぱい広げて、ジンジンと疼く場所を強く衝いてくれる。
何だか身体に心棒が入ったみたいな感じで、物凄くイイ。
頭の中もバチバチと金色に爆ぜるようで、身体もビクビクと動いてしまう。
――そして、この最中ならば、リョウさんも許してくれるかなっと思って、必死に手を回した。
本当の恋人同士みたいに、手を繋ぎたい。
そう思ってしまう。
これがショーなのも分かっているんだけれど、その程度のワガママというか細やかな要望は要求しても大丈夫なような気がした。
僕にそれほど選択肢がないのも知ってはいたけれど。
「ああっ……リョウ……気持ち……いい、ようっ……」
そう言いながら手を更にリョウさんに近付けると、察してくれたらしくて強く深く繋いでくれた。
バチバチと金色に爆ぜる沸騰した頭の中でも、その手の温もりだけは別で何だかほっこりするような安堵感を覚えた。
そして、リョウさんが――きっと、今までは僕のことを気遣ってくれていて――何だか遠慮がちな感じで動いていたのに、力強い律動で僕の穴の中を目いっぱい衝いてくれた。
その瞬間、バチバチどころじゃない快感が頭の中を真っ白と真っ赤に点滅しているような感じに襲われた。
そして、穴の奥を衝かれた瞬間にぶわっとおびただしいお星さまが頭の中を光らせて行っているという未知な感覚と、そして汗腺までもが全開放されるような感じで物凄く感じた。
それだけで頂点を極めてしまいそうな予感がしたけれど、必死に耐えた。
だって、これはショーなんだからお客様を愉しませなければならない。
僕だけが一人、気持ち良くなっている場合じゃないんだ!って必死に堪えることにした。
「ああっ……リョウの……逞しいのが……奥まで届いて……すごくっイイっ……。
ああっ……乳首も……強く……抓って……」
乳首もジンジンと疼いているのも事実だったんだけど、いろんな場所をリョウさんの男らしく長い指とか、大切なモノで弄ってくれた方がお客さんも喜んでくれるような気がしてそう口走ってしまった。
「こうか?」
リョウさんがそう言った瞬間に、強い圧を乳首に感じてまたバチバチと火花が頭の中で爆ぜる。乳首もこんなに感じるなんて、リョウさんの指は魔法の指なんだろう、きっと。
「そうっ……いいっ……とてもっ……あんっ!!」
乳首と、そして目いっぱいに開かれて衝かれるお尻の穴が滅茶苦茶気持ち良くってどうにかなりそうだった。
リョウさんの力強い動きに合わせて身体がヒクリヒクリと動いている、まるでリョウさんの蹂躙を待ち望んでいるように。
お客さんのことなんて考えられなくなっていく、僕の達したいという気持ちが強くなり過ぎて。
「ダメっ……出ちゃうっ……。良すぎて……あっ……んっ」
だから、止めて欲しいのか、それとも続けて欲しいのか僕自身にも分からなくなっていく。「ダメ」と言う言葉は、リョウさんに伝えるモノではなくって、僕自身に対する戒めだった。
だって、力強く奥まで衝いて、直ぐに出て行くリョウさんのおっきいのが穴の付近で淫らで甘い音を立てる様子こそお客さんが観ることを望んでいるモノなのだろうって思ったから。
さっきのヤジを聞いてからは、客席なんて見ている余裕はなかった。僕自身の快楽を負うことと、我慢することでいっぱいいっぱいになっていて。
後ろから衝いてくるリョウさんのおっきいモノもぶわっと更におっきくなっていて、とても嬉しい。
こんな僕でも――だって、ユリさんみたいに男の人を悦ばせるようなテクニックも持っていないし、そもそもこれが初めての経験だ――リョウさんが感じてくれている証拠なんだから。
繋いだ手と、乳首からリョウさんの指が離れていく。え?って思って何だか構ってもらえない寂しさを味わってしまった。
もっと、強く捻って欲しいとか転がして欲しかったな……。それに、手だってもっと繋いで欲しかったなと思いながらも、リョウさんの力強いリズムに身体を委ねた。
身体の中を明け渡しているっていう悦びと、解放感が頭の中でバチバチ爆ぜる火花がビックバンみたいな閃光を放っているような気がした。
「オレもそろそろ……だ。
ユキ、一緒にイクか?」
リョウさんの低い声に、え?と思った。
僕がこんなに感じているのは、初心者だからなんだろうな……って思っていたんだけれど、リョウさんまでそこまで欲望を滾らせていてくれているのは何だかとっても嬉しかった。
僕のモノになってくれたみたいで……。まあ、このショー限定の「恋人」だろうけど。
いや、恋人なんて凄い存在なんじゃなくて、栞お姉様の要望に沿って来てくれただけの、王子様のような存在だろうけど、しかも、12時を過ぎてしまった後の王子様。
まあ、それでも初めての相手がリョウさんで本当に良かったと思ってしまう。
その王子様が僕の腰を強く掴んで来て、物凄く嬉しい。
まだ僕の身体を欲してくれているようで。
何だか12時の時計の針が時間を戻してくれているような気がした。
そして、リョウさんのおっきなモノの蹂躙を期待して心も身体も震えて待ち望んでしまっている。
そのことがただ単に嬉しい。僕も物凄く気持ちが良くて頭が稲妻に打たれ続けているようだったけど、リョウさんも僕の身体で感じてくれたのかと思うともっと嬉しかった。
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