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ブレイズ、夢とエロスの強化合宿◆5

「もう、何だったんですか、さっきのは!」 「あー、もうどうでもいい……寝かしてくれ」 「俺も、……気持ち良かった。亜利馬、フェラ上手くなったね……」  結局あの後、俺が獅琉と潤歩を順番に口でイかせてやったのだけど……二人とも射精してすぐ眠くなってしまったらしく、話し合いもせずに寝転がってうとうとしている。 「はっはっは、若いのにだらしないな、二人共!」  竜介はまだ元気だけど、その横では大雅ものぼせたみたいにぐったりしていた。 「うーん、三人もダウンしてしまっては話し合いもクソもないな。仕方ない、亜利馬も寝ておけ。ベッド使ってもいいぞ」 「で、でも」 「俺も軽くジョギングして、帰ったらひと眠りするよ。せっかくの合宿だからな。今寝ておかないと勿体ないことになるかもしれん」 「それって、夜に酒盛りする気じゃ……」  はっはっはバレたかと笑って竜介が俺の頭が撫で回した。  ……合宿初日からこんな風で大丈夫なんだろうか。  とは言いつつ、一旦仮眠をとって夕方から復活した俺達のパワーは猛烈なものになっていた。出前してもらった大盛り天丼をがっつり食べて、さっさと二、三人ずつ風呂に入って、風呂上りの冷たい麦茶を飲めば疲れや眠気なんてすっきり飛んで行ってしまった。他の四人も同じだ。念のためにエナジードリンクを用意して昼と同じようにテーブルを囲み、今度こそと気合を入れる。  議長、獅琉。副議長、潤歩。  書記、俺。タチ、竜介。お茶汲み、大雅。  俺は竜介に借りたノートとペンをテーブルに用意し、真剣な目付きで議長と副議長を見つめた。 「さて。昼間の茶番を踏まえて今一度、皆さんに様々な案を出して頂きたい」  ――やっぱり昼間のアレは茶番だったのか。  取り敢えず『ブレイズが今後チャレンジしたいこと』。そうタイトルを書いてから、俺自身も頭の中で何かないかと考えた。  なるべくブレイズのイメージを崩さないもの。それでいて、良さが引き出せるもの。更には、ちょっと意外性のあるもの――。 「それって別に、五人全員でやらなくてもいいんですよね?」 「うん。単体でもいいし、メンバーのうちの誰かって感じでもいいし」  そうだとしたら俺が一番見たいのは、…… 「軍服姿の竜介さんと獅琉さんが、潤歩さんを調教するのはどうですか」 「亜利馬てめえ、ぶっ殺すぞ」 「確かに様式美だね、それは。一応記録しといて」  軍服、潤歩調教、様式美……と。 「シリアスなドラマ仕立てというのは憧れるが、どうも需要の方が心配だな。エロよりドラマ部分が多くなってしまっては本末転倒だし」  そう言って竜介がグラスの麦茶を飲み干し、大雅がそれに注ぎ足しながら呟く。 「……結局、コスプレ」 「うーん、確かにコスプレは簡単だし案もいっぱい出るよね。俺達ってモデルはやってるけどAV鑑賞が趣味ってわけじゃないから、まだ良いの沢山ありそうだけど視野が狭くなってそう」 「視野が狭く……」  俺なんてもっとそれに当てはまる。なにせこの業界に入る前はAVもエロ動画も一切見たことがなかったし、まして自分が「見せる側」に回るなんて想像もしていなかったのだ。 「固定概念をぶっ壊して考えるってなると……やっぱハードなエロか? フリーズのあいつみたいに」 「でも、緊縛とかレイプとか、フリーズと同じっていうのは……なんか夢がないなぁ」  潤歩と獅琉が同時に溜息をつき、テーブルに肘をついて頭を抱える。 「夢があるセックス……」  大雅の呟きが宙を漂い、ふわふわと落ちてきて――俺の頭にスッと入り込んだ。 「それだっ!」 「え?」 「どうしたの亜利馬」 「夢です、男の夢! やっぱブレイズにはそういうのがないと!」  テーブルに身を乗り出して拳を握った俺を、四人がきょとんとした顔で見ている。  獅琉が苦笑して俺に言った。 「でもそれって、別にいつも通りじゃない? AVってのはファンの人の夢とか妄想を作ってる部分もあるわけだし……」 「今回は『俺達の』夢なんです! 現実ではやりたいけどやれそうにないことを実現しちゃおう、っていう企画はどうですか? AVじゃないと出来ないことって、たくさんあると思うんです」  潤歩が驚いたように目を見開いた。その顔は期待に輝いている。 「なるほど、ファンじゃなくて俺達側の……」 「もちろん、それぞれの『夢』が企画で通るかは分からないですけど……。可能不可能はひとまず考えずに、やりたいこと書き出してみませんか?」  そう言って俺は、皆の前にルーズリーフを滑らせた。

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