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亜利馬、大ピンチ!◆4

「見ないで、……見ない、で……くださいっ……」  撮影以外で、しかもまだそこまで親しくない人達に、反応しているペニスを見られるというのは、俺にとってある意味で羞恥プレイよりも恥ずかしいことだった。  秋常がさっきのように「はああぁ」と溜息のような声を出す。 「亜利馬くんの生のおちんちん、Vで見るよりずっと綺麗で……可愛いですよ」 「童貞丸出しだな」  怜王が嘲るように呟き、俺を上目に見て笑う。 「………」  上から下から凝視され、俺は唇を噛んで強く目を閉じた。  ここまできたらもう、さっさと終わらせてしまった方が早いかもしれない……。 「亜利馬くん、震えがペニスにも伝わってますよ。……可愛い。むしゃぶりついて呑み込んでしまいたくなります」 「………」  秋常の指が、俺のそれの根元を摘まんだ。 「っ……!」 「怜王、お前も俺と同じこと思ってるんじゃない?」 「は、……確かに美味そうではあるな」  恐々開いた視界の中、床に膝をついて舌なめずりをする怜王の目の前で、秋常が俺のそれを上下に揺らす。 「ほら、亜利馬くんが誘ってるよ。可愛いおちんちんをフリフリさせて、早く口に含んで、トロトロになるまでしゃぶって欲しいって」 「………」  怜王の口が大きく開かれる。 「や、やめ……」 「怜王、召し上がれ」  捕食される――。 「――ん、んや、あぁっ!」  じゅぷ、と音をたてて怜王の唇が俺のそれを包み込んだ。ビリビリと強烈な刺激が下半身を這いずり、立っていられなくて背中をくの字に曲げてしまう。 「亜利馬くん。素直な反応、凄く良いですよ」 「ああぁ、やだ……! そんな、舌、やだぁっ……!」 「怜王の舌技は俺もインヘルで最強な方だと思ってます。先端からペニスが溶かされる感覚、堪らないでしょ……?」  秋常が俺の胸元を支え、曲がっていた背中を引き起こす。 「亜利馬くん」  そして、―― 「ウチの夕兎は、これくらいじゃ眉一つ動かしませんよ? 亜利馬くんは性欲にだらしなさ過ぎです」 「んっ、う……だ、だって……こんなの……!」 「はぁ。技術も演技力もフリーズの方が上なのに、どうして俺達が脇役に徹しなきゃならないんでしょうか……」  痺れて、震える、俺の内股。一秒も休む暇なく、刺激を与えられ続ける下半身。 「噂ですけど、亜利馬くんは本番中に気を失って、撮影を延期させたことがあるみたいですね」 「っ……」 「フリーズなら、『お仕置き』モノですよ。甘やかされたお坊ちゃまはコレだから……。まあ、可愛いですけどね」 「ひ、あぁっ――」  秋常の指が後穴に触れ、入口を解すように蠢き始める。そんな些細な刺激なのに――目の前が霞んで、朦朧として、ペニスがじんじんして堪らない。 「や、やだっ……! もう、やだ……あぁっ!」 「イきそうですか? 亜利馬くん……」  耳元で囁く秋常の声が、急に低くなった。 「さっさとイッちまえよ。意地張ってんじゃねえぞ、エロガキが」 「ふっ、ぅ……う」 「それとも後ろから俺のチンポ突っ込んでやろうか? その方が早くイけんだろ」  ――何という二重人格。  俺は背後の秋常に妖怪じみた恐ろしささえ感じたが、それでも不思議なことに、どこか冷静になることもできた。  これが秋常という男の本性。やっと引きずり出してやった――。 「……何を笑ってるんですか?」 「べ、つに……」  露出した秋常のそれが、俺の入口にあてがわれる。  俺は強く目を閉じ、口の中で歯を食いしばった。  その時――。 「秋常。怜王。ここにいるのか? 夕兎だ、開けてくれ」

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