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亜利馬、昇った先はセクハラ天国?◆3
「おい、そろそろ兄貴も混ざりてえんだけど」
竜介と獅琉の頭を撫でながら身悶えていたら、ベッドの上に潤歩が乗ってきた。それを見た竜介が、俺の乳首に舌を這わせながら不敵に笑う。
「随分と早くないか、潤歩坊や」
「るっせえな、目の前でこんなモン見せられて大人しく待ってられっかっつううの」
「……潤歩、さっきからギンギン」
「大雅もだろ、お前も来いよ。どうやら俺達の弟は、人数多ければ多いほど興奮するタイプみてえだし?」
舌を出して笑う潤歩はガキっぽいのにセクシーで、その荒々しい愛撫だって俺の体は憶えている。Sっ気がありながらも相手が悦ぶツボを攻めるのが得意で、何よりブレイズで一番アレがデカい。
「亜利馬。俺も入っていいの」
大雅は俺が言うと気色悪いけど凄く肌がきめ細やかで、本当なら俺が全身舐め回したいくらいなんだけど……タチに回ってる時の彼は鋭い目がカッコ良くて、それはそれでエロくて堪らないのだ。
「ふ、あ……いいよ、……みんな、きて……」
「両サイドはガードされてるし、大雅があぶれるから俺だけ突っ込むわけにも行かねえし……。どっか空いてねえのか、亜利馬?」
潤歩のニヤつき顔も今の俺にとっては腰が疼くだけで、もう何でもいいからめちゃくちゃにして欲しいとさえ思ってしまう。まだこの業界に入って半年も経っていないのに、どうやら俺もだいぶ染まってきているらしい。未だに童貞だけど。
「潤歩さん、……ここ、空いてます」
「このドスケベ小僧」
片脚を持ち上げて大きく股を開いて見せると、潤歩が獣のような舌なめずりをして俺の股間に顔を埋めた。
「――あ、んっ」
「小っせえパンツだな。はみ出しそうじゃねえか」
生地の上から、俺のそこを潤歩の熱い息使いと舌が這う。胸元では竜介と獅琉が俺の乳首を啄んでいる。これだけでも気が遠くなりそうなほど気持ち良いのに――所在無げに、物欲しそうに俺を見ている大雅を放っておくわけにはいかない。
「た、大雅……遠慮しなく、て……いいから……」
「……俺も、潤歩と半分こしたい。潤歩、詰めて」
「何だよ、狭めぇな」
ああ、こんなのって俺の妄想よりもエロ過ぎる。四人から体中に極上の愛撫を受けるなんて、ここは天国か……
「頭、はみ出してる」
「あっ! た、大雅っ……」
大雅が俺の亀頭をぺろりと舐めて笑った。既に糸が引くくらい濡れているのに、小さな水着のせいで強引に押し付けられて苦しい。
「こっちも出ちゃってるぜ、亜利馬」
片方だけはみ出た左側の膨らみに潤歩が弾くようなキスをして、唇に挟んで軽く吸われ、丸みを確かめるように舌先でなぞられる。
「や、あっ……もどかし、です……。もう、ぬ、脱がして……」
「亜利馬、すっごい気持ち良さそう。もうトロ顔になってるよ」
「しりゅ、さん……」
「乳首、どうされると気持ち良いんだっけ? 舐めるの以外だと」
「あ……あっ、指で……優しく、……」
「優しく? こんな感じ?」
獅琉の綺麗な指先が俺の乳首をそっと押し潰し、そのまま円を描くように捏ねられる。時折軽く摘まんだり、弾かれたり……獅琉は言わなくたって俺のツボを熟知してくれていた。
「あ、あ……すご、い……。ゾクゾクする……」
「そうは言っても、結局舐める方が好きだろ、亜利馬は」
竜介が左側の乳首を舌で激しく転がし、それから口に含んで唾液と一緒に音を立てて吸う。乱暴な愛撫なのに痛みを感じないのは竜介のテクニックが尋常でないからだ。
「んやっ、あ……、竜介さん、それ、好きっ……。どっちも、ヤバいくらい気持ちいいっ……」
「すっげ。触ってねえのにチンポ痙攣しまくりじゃん」
「……俺も亜利馬のこと気持ち良くしたい」
呟いた大雅に向けて、獅琉が笑って「まだダメダメ」と空いている方の指を振った。
「これから亜利馬には、もっと恥ずかしいことしてもらうんだから。――ね、亜利馬」
「あぁっ……あ、あん……」
……恥ずかしいこと。何だろう、気になる……。
したい。……恥ずかしいこと、したい……。
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