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第一章 狼は愛を知らない 1

 学校のトイレは絶好のセックスできる個室。俺は今日も暴れる狼の頭を掴んで自分の欲に塗れた淫棒を杭の様に無理矢理捩じ込む。全てが温かいものに包まれた瞬間、狼は力なく項垂れる。この瞬間が堪らなく好きだ。強い雄を屈服させる征服欲が満たされる。  後ろから突いてやれば、雄の狼は途端に雌へと変わるのだ。 「西園寺…声出すなって…」 「ふ…ぐッ…」 「あ〜……お前のケツまんこマジで締まる…」  筋肉がついた西園寺の身体。だけど尻はぷりぷりとして、掴むと弾力があり、肌の質感もスベスベだ。俺の目の前にある美しい双丘をうっとりとした表情で鷲掴みにして、腰を激しく打ち付けた。 「あッ……クソッ…やめろ……ッ…はぁッ…はぁッ…」 「ほら動くなって。お前が動かすのは腰だけで良いんだよ」  俺は目の前で暴れる西園寺の金色の髪の毛を強めに掴んで、自身の淫棒を腰を使って奥へと掻き回す。 「……ッ…ッ……! あ…ッ……やッ……ぅぅ…」 「あ〜……西園寺のケツまんこ、ローションで女の子みたいにぐちゅぐちゅ…気持ち良ぃ〜…」  喧嘩では誰にも負けない西園寺が、生徒会長である俺にこうして抱かれる様になって二週間と一日。俺は初めて身体を繋げてから、学校がある日は勿論、土日も家へ呼び出して彼の身体を貪っていた。  女とするセックスには少しも良さを感じなかったが、西園寺の身体には興奮する。 「山田…ッ…テメェッ…何して…やめろ! 触んな!」  嫌がる西園寺を無視して、いきり勃っている彼の陰茎を彼自身に握らせた。 「はは…すげ〜勃ってる。男に犯されんのそんな好き?」 「るっせぇ……」 「西園寺も自分で扱いて気持ち良くなっとけよ。あと学校でも悠矢(ゆうや)って呼べって言ったよな、俺」 「ンなのやる訳…ねェだろ…クソがッ…」  ──写真。そう言うと西園寺はびくっと身体を跳ねさせて、嫌そうに自身の陰茎を扱き始めた。 「んッ…んッ…」 「俺のちんぽ欲しかったんだろ。洗浄は済ませてるのに嫌がんな。いつもみたいに善がれよ」 「……るっせぇ…黙れお前。早くイケよ…」 「そうだな…もうすぐ昼休み終わる。西園寺、どうせお前五時間目サボりだよな。中で出していい?」 「……やめろつってもお前出すだろうが」 「流石。俺の事よく分かってる。……おい、もっとケツ出せよ。やり辛い」  西園寺が無言で尻を突き出すと、彼の柔らかな直腸壁の粘膜を擦りたて、何度も抜き挿しを繰り返した。その間西園寺はふるふると震えながら自慰をし続け、彼が達する前に先に俺が熱い物を彼の中へ撒き散らした。 「あッ…は……はぁっ…はぁっ…」 「西園寺…明日も、な?」 「……はぁっ…はぁっ…」  お前はこれを汚辱の証だと思うんだろうか。  だけどこれは可愛い可愛い西園寺への俺からの愛情だ。  ああ西園寺。俺はお前の事を離したくない。

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